2008.08.15更新

レポート

8月8日「歯並びの日」

 日本臨床矯正歯科医会調べ男女1,000人意識調査発表 8月8日「歯並びの日」「歯並びや咬み合わせ」と関係があると思う身体の能力は、1位「瞬発力」60.8%、2位「バランス力」43.3%、3位「表現力(スマイル)」40.6%「歯並びと咬み合わせ」は運動能力と深く結びついていると感じる人が多い結果に!

 菅沼矯正歯科院長の菅沼です。私が広報担当理事を務めております矯正歯科専門開業医の全国組織、矯正歯科医会(正式名称:有限責任中間法人日本臨床矯正歯科医会、会長:平木建史)は、8月8日の「歯並びの日」に向け、全国の10~50代の男女計1,000名を対象に、『歯並びと矯正歯科治療』に関する意識調査を2008年7月に実施しました。
今回の調査では、スポーツ選手が身体能力やパフォーマンス力向上のため矯正歯科治療を行うことがありますが、咬み合わせや歯並びと関係があると思われる身体の能力を質問しました。「瞬発力」が60.8%と最も多い結果となり、次いで、「バランス力」43.3%、「表現力(スマイル)」40.6%と、身体の能力と「咬み合わせ」「歯並び」は深く結びついていると感じている人が多いことが明らかになりました。さらに、気になる生活習慣病についての質問では、「歯周病」と回答した人が「肥満」に次いで多く、糖尿病、高脂血症、高血圧症よりも口腔衛生への関心の方が高いことが明らかになりました。
さらに、口腔内環境で気になることを聞いたところ、おおよそ2人に1人が「口臭」や「虫歯」と答え、3人に1人が「歯並び」や「咬み合わせ」を気にしていることが明らかになり、"歯の見た目"への意識の高さも浮き彫りになりました。
「歯周病」、「虫歯」、「歯並び」などデンタルケアへの関心は高い一方で、矯正歯科治療における情報が不足していることから、不正咬合の可能性に気づかないケースや、生活の癖によって起こる歯並びの悪化を予防できていない人が多いことが今回の調査から浮き彫りになりました。


「歯並びと矯正歯科治療に関する意識調査」 結果概要

1) 気になる生活習慣病 は、1位「肥満」39.4%に次いで、2位「歯周病」37.3%。お口のことで気になることは、「口臭」「虫歯」が約半数と多いが、「歯並び」「咬み合わせ」も約3人に1人が気にしており、"歯の見た目"への意識の高さが浮き彫りに。
2) 男性からみた働く女性のビジネスシーンにおけるメ三種の神器モは、5位に「歯並び」28.8%がランクイン!女性からみた働く男性の"三種の神器"では、「歯並び」は8位であるものの、バッグよりも重視されている結果に!
3) 67.6%もの人が「80歳になった時、20本以上自分の歯が残らないと思う」と回答! 理由として、54.3%が「虫歯になりやすいから」、32.7%が「歯並びが悪いから」と答え、自身の歯に対する評価の低さとともに、口腔衛生への関心の高まりが伺える!
4) 矯正歯科治療が必要とされる潜在患者さんは全体の65%にものぼる!
5) 咬み合わせや歯並びと関係があると思う身体の能力は、1位「瞬発力」60.8%、2位「バランス力」43.3%、3位「表現力(スマイル)」40.6%と、スポーツとの結びつきの深さを感じている人は比較的多い傾向。
6) 88.2%もの人が「歯ぐきさえ健康であれば、何歳でも矯正歯科治療が可能である」ことを知らず、80.6%もの人が「矯正歯科治療で保険適応のケースがあること」を知らないなど、一般社会における矯正歯科治療に対する正しい情報が不足していることが明らかに!
7) 矯正歯科治療経験者が治療を受診した医院は、「一般歯科」47.2%に次いで、「矯正歯科専門の医院」が36.2%。矯正歯科治療を受けたいと思った人に受診希望医院を問うと、「矯正歯科専門の医院」が43%でトップとなり、理由として、「先生の治療技術」を最重要視している結果。矯正歯科治療が専門的な技術を要する高度な医療であることが浸透しつつあり、より質の高い治療を求めるなら「矯正歯科専門の医院への受診」という考えを持った人が多いことが伺える。

 この意識調査結果を受けて本会会長、平木建史は次のように述べています。

「歯周病や虫歯などデンタルケアへの関心が高まっている一方で、不正咬合の可能性が疑われる人は65%と、大変多い結果となりました。近年、8020達成者が増えていることは喜ばしいことですが、欧米諸国と比べると日本の達成率はまだ低いといえます。歯を失う最たる原因は「虫歯」と「歯周病」ですが、咬み合わせのバランスが悪いと虫歯や歯周病になるリスクが高くなり、歯並びが悪いと歯磨きがしづらいので、口の中を衛生的に保つのが難しくなります。
また、スポーツにおいても、咬み合わせのバランスはとても重要です。咬み合わせが悪く、アゴの位置も不安定な場合、咬む筋肉に過度な緊張が起き、身体のバランスを崩すことがあると言われています。歯を咬みしめる時に奥歯にかかる圧力は、その人の体重に匹敵するとも言われており、上下の歯がしっかり咬み合っていないために、身体のバランスが崩れ、心身の不調に発展してしまうこともあります。美しさを競うスポーツにおいては、「表現力(スマイル)」はとても大切な要素となります。きれいに並んだ歯と美しい口元から生まれる笑顔は好印象を与えます。
さらに、米ニューヨークエグゼクティブの三種の神器に「歯並び」が入っていることは、「歯並び」が審美面だけでなく、「健康管理への意識」「育ちのよさ」への評価につながっているといえます。しかし、日本では、今回の働く男女の「三種の神器」を問う調査結果から考察できるように、「歯並び」が審美面のみで評価されている現状が伺えます。
歯並びを気にしている方はまず、専門的な研修を積み重ね、多くの症例を経験している矯正専門の歯科医で相談することをお勧めします。すぐに矯正歯科治療を開始するわけではなく、まずは口腔内の環境や歯に対する生活習慣の改善などを指導し、顔全体のバランスも考慮した上で、患者さんにとって最良の治療法をご提案します。また、調査の結果では、歯ぐきさえ健康であれば何歳になっても矯正歯科治療が可能であることを知らない人が多い結果となりましたが、最近では、20代、30代、40代の女性など、美的意識の高い方たちが大人になってから矯正歯科治療を行うケースも増えています。矯正歯科治療は、単に歯並びをきれいにするだけではなく、治療後の人生において自分の歯でおいしく食事ができる可能性を高めます。年齢を重ねると、歯周病などのリスクが高まり、歯並びに問題があるとさらに悪くなることがあります。歯の健康は長生きのもとでもありますから、歯並びを軽んじず、"予防歯科"に対する意識を高めて欲しいです」

 世界中のトップアスリートが集う北京オリンピックの真っ最中ですが、
メダリストの歯並びや咬み合わせに注目してみると「瞬発力」「バランス力」
「表現力(スマイル)」に「綺麗な歯並び」や「良い咬み合わせ」が関係していることが理解頂けるでしょう。

担当:院長菅沼


歯の健康シリーズ

蚊に勝つための豆知識

 キャンプやバーベキュー、納涼祭や花火大会、はたまた野外イベントへの参加など、楽しい計画が盛りだくさんの夏。みなさんはいかがお過ごしでしょうか?しかし、夏に活発なのは虫達も同じ。思いっきり楽しんだ後、ふと気がつくと蚊に刺されていた……なんていう経験ありませんか? そこで今回は『虫除け』についてお話ししていきたいと思います。

ハーブが効果的!?
ヨーロッパでは、よく窓の下にプランターを設置してゼラニウムというハーブを植えているそうです。そうする事により部屋への虫の侵入を防ぐとともに、室内にさわやかな香りが流れ込む効果が期待できるということです。そのゼラニウムの中でも、特に蚊が嫌がる香りを発する品種が、カレンソウです。レモンユーカリやシトロネラなどのハーブも虫除けに効果があると言われています。皆さんも、お庭やプランターに植えてみてはいかがですか?


実は、レモンそのものにも蚊よけに効果があります。レモンを切って、夜寝るときに枕元や足下に置けば効果的です。蚊はレモンの香りを嫌うため、香りがなくなったら効果はなくなります。その時は、新しいレモンと交換しましょう。

また、従来の虫除け剤が健康によくないとして、厚生労働省より指導があったそうで、最近ではこのレモンユーカリやシトロネラ、ゼラニウムをベースにした虫除け剤が使用されることが多くなっているそうです。このことからも、ハーブが虫除けに効果的だということが裏付けられています。

蚊に刺されてしまったら……!
最近では日本も亜熱帯傾向となり、暑い夏の時期に関わらず、春や秋にも蚊が発生するようになってきているようです。昔は、蚊に刺された所を、爪で十文字にあとをつけるとかゆみが治まると言われていました。しかしそれは逆に肌を傷つけてしまいトラブルのもととなりますので、行わないようにしましょう。

ボリボリとかきたい気持ちもわかりますが、かゆいからといってかいてしまうのは逆効果で、ますますかゆみはひどくなってしまいます。どうしてもかゆい場合は、かく前に市販の塗り薬を塗るなどの対処をしましょう。他にも、かゆい所を流水や氷でしっかり冷やしたり、アロエやベンケイ草の汁を擦り込むとかゆみが治まるなども言われていますので試してみてください。

蚊が肌を刺す理由!
蚊は、肌のにおいや人の呼気に含まれる二酸化炭素や汗に含まれる乳酸に反応して近づき、血液を吸います。しかし、血を吸うのはメスだけです。通常、蚊は果物や植物の汁を餌にしていますが、卵の成長に必要なタンパク質を得るために動物の血液を補給するそうです。

蚊に刺されやすいタイプ!
よくお酒を飲む人は蚊に刺されやすいと言われていますが、これはアルコールを分解する時に二酸化炭素が作られるからで、息を吐く時にこの二酸化炭素量が通常よりも多くなるからです。小さなお子さんや、新陳代謝が活発な人、汗をかきやすい人も蚊に刺されやすい傾向にあります。また蚊は、比較的O型を好み、次にB型、AB型と続き、A型になると若干嫌う傾向にあるそうです。

ぜO型の人が他の人に比べて刺されやすいかというと、O型の血液の赤血球の表面についている血液型物質が花の蜜と非常に似ているからだそうです。これは、血液中の抗原物質の味が人によって異なり、汗や涙、唾液にも含まれるので蚊がそれを感知し、刺す前に吸血の可否を判断しているということになります。しかし、これらはあくまでも傾向にすぎませんので、上記にあてはまらない方も注意が必要です。

蚊に刺されにくくするための対策!

  • 汗はこまめに拭き取る。
  • 外出する時は虫除け剤を利用する。
  • 蚊が多いところで作業する時は、長袖を着用するなどして肌をなるべく露出しない。
  • なるべく、周りに水たまりを作らない。(近所に貯水槽等がある場合は、金魚や小魚を飼う)
  • 虫除けハーブを植えたり、鉢植えを置いたりする。

編集後記

 皆様、蒸し暑くなってきましたが体調を崩していないでしょうか? 日中は冷房が効いた診療室の中にいますが、用事で外出をした時の暑さや、窓から差し込む日差しの強さにちょっとクラッとしています。学生の皆様はこの暑い日中、部活動に励んでいるんですよね。熱射病にならないように気を付けてくださいね。今回の蚊に勝つための豆知識は、皆様のお役にたてるのではないでしょうか?すでに、蚊に刺されている人もこれからの対策として活用していただけるのではないでしょうか?

当院では、夏期休暇を皆様のお盆休みと外して取らせていただいております。8月20日(水)~8月24日(日)は休診となりますので、トラブル等がある場合にはお早めにご連絡をお願い致します。尚、8月31日(日)の診療は午後5時までとなります。9月、10月は学会参加のため、長期の休診があります。9月14日(日)~9月18日(木)は、日本矯正歯科医会大会に参加します。10月12日(日)~10月16日(木)は、日本臨床矯正歯科医会大会に参加します。どちらも長期休診になりますので、トラブル等がある場合にはお早めにご連絡をお願い致します

菅沼矯正歯科
〒440-0806豊橋市八町通3丁目12-3
TEL:0532-53-4819
FAX:0532-53-4818
http://www.suganuma-ortho.com


菅沼カレンダー
休診日と研究日はで塗りつぶしてあります

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夏期休暇
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夏期休暇
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午後5時
まで
口腔外科
処置
           

9月

 

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日臨矯
広報委員会

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夏期休暇
日本矯正
歯科医会
大会

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日本矯正
歯科医会
大会

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日本矯正
歯科医会
大会

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日矯市民
セミナー

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札幌
キャラバン
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10月

 

 

 

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日臨矯
理事会

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日本臨床
矯正歯科医
大会

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日本臨床
矯正歯科医
大会

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中日本
矯正歯科
医会
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PPAS
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PPAS
院長不在
Dr.小嶋
のみ
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投稿者: 制作管理者