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| アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスのCROWNE PLAZA BEVERLY HILLSで開催されたThe Edward H.Angle Society of Orthodontisits Angle Southern CaliforniaのThree day Scientific meetingに参加し症例展示発表を行ってきました |
3月13日(木)から18日(火)までアメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスのCROWNE PLAZA BEVERLY HILLSで14日〜16日の3日間開催されたThe Edward H.Angle Society of Orthodontisits Angle Southern CaliforniaのThree day Scientific meetingに参加し2症例の症例展示発表を行うためにアメリカに出張してきました。
The Edward H.Angle Society of Orthodontisits Angle Southern CaliforniaのThree day Scientific meetingは毎年3月に開催されています。かれこれ10年ぐらい毎年、出向き症例発表を行っています。
13日は朝早くに自宅を出発し自家用車で中部国際空港(セントレア)に向かい、中部国際空港(セントレア)から成田国際空港経由でロサンゼルス国際空港(LAX)まで日本航空(JAL)62便でのフライトでした。今回は開催前日入りが出来、行くときの飛行機の中でなるべく起きているように心がけ1時間ほどしか眠らなかったので、ホテルにチェックイン後、夕食までの間と、夕食後の夜にぐっすり眠ることが出来て時差を解消することが出来ました。ロスは日本より少し暖かいぐらいでした。空港を出ると桜の花が綺麗に咲いており私たちを迎えてくれました。
The Edward H.Angle Society of Orthodontisits Angle Southern CaliforniaのThree day Scientific meetingの朝は早く午前8時から講演がスタートします。
初日の14日はCase Set Upを午前8時までに行って12時まではCase Grading &Viewingの時間です。Regular MemberとAffiliate Memberの展示症例を拝見しました。
午後からはMemberの発表を聞きました。前年度の症例展示からCase Winerに選ばれた先生方の症例の口頭発表が行われました。流石はWinerに選ばれた症例です。とても良く治療されていました。我々の仲間である千葉市で高橋矯正歯科を開業されている高橋修先生も昨年度のCase Winerとして英語での発表をされていました。
夕食はカクテルパーティーの後、Dr.Richard P. McLaughlinと彼の家族を囲んでのディナーでした。
2日目の15日は午前中はDr.Steven A. Dugoniが"Early Orthodontic Treatment : Who,When,Why and Why not."と題した講演をされました。
Early Orthodontic Treatmentに関しては否定的な先生の講演を聴いたこともありますが、彼は肯定的で、Class IIの症例ではHeadgearでは70%が、Bioneterでは80%がClass IIの咬合改善がされた。それに対して何も行わなかった群で改善が認められたのは8%であったとの研究データをデータを示され、とても興味深いお話をされました。私もEarly Treatmentはきちんと症例を選び、治療時期を見極め、治療目標を明確にしておけば有効であると思います。
この日の午後はフリータイムでしたが、日本から参加した我々とDr.Richard P. McLaughlinとで勉強会を3時間ほど行いました。ディスカッションのテーマは「日本人のハイアングル症例の矯正歯科治療に関して」「Arnett-McLaughlin Analysisに関して」「Dr.McLaughlinが行っている診療しシステム、特にスタッフの管理とトレーニングに関して」「Twin Blockに関して」などいろいろなことに関してDr.McLaughlinとディスカッションを行いました。
私が感銘したことはDr.McLaughlinのスタッフ管理と、医院における給与体系で、年間4回、医院の利益のチェックを行い、利益が出ている場合にはその都度、ボーナスを出すというシステムです。菅沼矯正歯科でも年2回の通常のボーナスと、それ以外に決算時期に合わせて臨時ボーナスを業績により出しています。スタッフのモチベーションの維持のために同じようなシステムを取っていることが解りました。
また、昨今、日本では問題になっている一般歯科医による矯正歯科治療に関してコメントを頂きました。日本の歯科を取り巻く環境は厚生労働省(財務省?かもしれません)が健康保険行政に関して財布のひもを締めている現状で、厳しさを増しております。それに伴い一般歯科の先生が十分な矯正歯科のトレーニングを受けないまま、矯正歯科治療に手を付けることが多くなってきています。
今後、日本における矯正歯科治療のトラブルが多くなってくる可能性があります。アメリカの現状を伺うと、アメリカでは矯正歯科治療を行う一般歯科医は非常に少ないとのことです。それは一般歯科医が専門教育を受けていないにもかかわらずその分野の専門医に紹介をしないで、自身で行った場合には医療訴訟が起こったときに訴訟に負けて多額の損害賠償の支払いを負うリスクを考えておかなければいけないとのことです。それが患者を守ることになっているとDr.McLaughlinは説明されました。衝撃的な事実でありますが、日本はアメリカの20年ぐらい後を追っているような感じを受けます。今後、弁護士の増加や裁判官制度などにより医療裁判が多くなることは明白です。そうすると自然に「矯正歯科治療は矯正歯科専門医に受ける」という世界の常識に日本も近づくのかもしれませんね。
夕食までのつかの間の自由時間、ロデオドライブまで散歩しました。ロデオドライブにはシャネルやエルメス、ブルガリetcの高級ブランドのブティックが建ち並んでいます。観光客と思われる人も多く、非常ににぎわっていました。映画「プリティーウーマン」で有名なビバリー・ウィルシャーホテルにも入り少し雰囲気を楽しみました。
その後、夕食をDr.Cliff伊藤と彼の奥さん、そして彼の息子のルーカス君とご一緒しました。タイ料理を美味しくいただきました。その夜は夜中の1時過ぎまでいろいろなことを話しました。アメリカの矯正歯科医療の現状はDr.Cliff伊藤に伺ってもDr.McLaughlin同様に医療訴訟の関係から矯正歯科治療を行うGP(一般歯科医)は少ないようですね。

3日目の16日はDr.Richard P. McLaughlinによる"Class II and Class III Borderline Surgical and Surgical Case"と題した講演をお聞きしました。顔貌の調和を第一に考えてドルフィンシステムによるArnett-McLaughlin Analysisを中心にした診断をされており、もちろん咬合関係も良好に治療をされております。もっとアダルトの成長がない患者のボーダーラインケースに関する診断のお話かと思ったら、成長期の患者の症例も含まれていました。顔貌の審美的な問題の改善のために外科的なアプローチを選択しているようです。日本とはずいぶん医療の考え方が異なることを感じました。
最後にニュースを報告します。3日目に今年の症例発表のWinerが発表されました。なんと今回、予想外にも私がその一人に選ばれました。私の矯正歯科治療が評価されたことは非常に名誉なことであり、うれしい限りです。しかしながら、一方では来年は今回Winerになったことで口頭で発表をしなければいけません。英語での口頭発表は今から気が重いですね。
症例のまとめを手伝ってくださった河村先生や小嶋先生、そして菅沼矯正歯科スタッフの面々、特に平行模型を作ってくれた歯科技工士の杉本君と中山さんに感謝します。
今回、The Edward H.Angle Society of Orthodontisits Angle Southern CaliforniaのThree day Scientific meetingで学んだことを私の矯正歯科臨床に生かし患者さんにより質の高い矯正歯科治療を提供していけたら良いと思っています。
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