#251
『Mパタカラを用いた、積極的な口唇閉鎖力の向上と摂嚥機能訓練への応用』に参加して

歯科衛生士:川合香奈 加藤文美 高柳絢子 近藤千香


平成19年10月25日(木)に愛知県豊橋市のホテル日航豊橋にて、Mパタカラ開発者である秋広良昭先生のセミナーを受講してきました。

■Mパタカラとは
唇と歯肉の間に装着して口を閉じると反する力で口輪筋や頬筋に負荷が加わり、筋肉が活性化されてくる装置。もともとは、脳梗塞の後遺症のリハビリのために開発された物で、『パパパ タタタ カカカ ラララ』と声に出して、口の筋肉を刺激するリハビリ法にちなんでいる。特によだれや言語障害、イビキなどの改善などに効果があり、リハビリの現場で広く利用されているトレーニンググッズのことで、交感神経の働きを活発にさせるのが目的。

■対象者
□更年期障害、認知症、よだれや言語障害、イビキ、目が乾く、口が渇く、動悸、
 生活習慣病、脳梗塞による後遺症、口呼吸の方
 ※その他にも幅広い分野で使用されている

■効果
 上記の症状をもっている方の症状改善に加えて、小顔効果、
 顔全体の細胞活性化(肌のつや、ハリ、表情が 明るくなる)顎関節症の改善、便秘の改善

■使用回数によるリハビリの効果
 1日1回  20%の方に効果あり
 1日3回  70%の方に効果あり
 1日4回  95%の方に効果あり  
 
■効果が出始める期間
 2〜3ヶ月で効果あり

■パタカラを使用した当院での取り組み
 ・口唇圧を強化し、後戻りを防ぐために使用
 ・相乗効果をねらい、虫歯予防や歯肉炎の予防効果も得るために、
  必要な患者さんに指導。
 ・パタカラ使用者には口唇閉鎖力測定を用いて来院事に確認。



【感想】
 今回のセミナーでは、パタカラの効果はについて、今までの症例を挙げながら解りやすくお話ししてくれました。いくつか症例を見させてもらいました。口呼吸はただ、開けていると見苦しいという見た目の問題だけと思っている方が多いと思いますが、当院での取り組みにも挙げた通り、口呼吸により関連しておこる障害(歯肉炎、虫歯)が起こりやすくなります。
口呼吸ではないと思っている人も、”起きた時に喉が痛い” ”いびきをかく” ”寝たのに寝ていないように感じる”という経験のある方は口呼吸を行っている可能性が高く、睡眠障害を起こしやすいということでした。薬で治すのではなく、思ったより簡単な方法で自分の治癒能力を引き出し、交感神経の働きを活発にさせ、症状を改善させるというパタカラの効果について改めてすごいと思いました。
当院ので唇の力は矯正をする上で、大きな役割を担う物なので、歯の移動や歯の位置の安定をみるために、指導者としてどのように患者さんにお伝えできたらいいかスタッフで再度検討していきたいと思っています。