| Clear Aligner Seminar in Osakaに参加して |
平成18年2月23日(木)に千里ライフサイエンスセンタービルにて開催された、金 泰元先生によるクリアアライナーのセミナーに院長と河村先生と共に参加させていただきました。
クリアアライナーとはブラケットとワイヤーによる従来の矯正歯科治療とは異なりポリエチレン系で熱可塑性の素材を使用してAlignerを制作しそれを患者さんが使用することにより歯を徐々に動かしていく方法です。同じような装置にインビザラインがありますが、セミナーではクリアアライナーとインビザラインを比較しながらの講演だったので違いなどが分かりやすかったです。
*クリアアライナーの利点には
・審美性に優れている
・シンプルである ・チェアータイムが短くてすむ(15分程度)
・前後、左右、斜めにも拡大できる
・混合歯列期のスペース保持に使える(年齢範囲が広がる)
・痛みが少ない
などが挙げられる
*クリアアライナーの矯正力
・材料から得られる弾性力
・咬合力(チューイングエクササイズを勧める)
・エラスティックを組み込む(級or。級ゴム)
*使用の仕方
1.装置の装着時間は1日に17時間以上
2.3weekごとにステップをあげていく
1week→Initial tooth movement。
装置の厚みは0.5mm(Soft)
破骨細胞を誘導
その後2week→Active tooth movement
装置の厚みは1.0mm(Hard)
(2種類の厚みの訳)
・歯槽骨の組織学的反応を高めるため
・痛みが少なくなる
3.歯周組織を傷つけないように調整する
*クリアアライナーとインビザラインの比較
[クリアアライナー] [インビザライン]
途中で歯科治療が可能 治療終了まで歯科治療ができない
コストが少ない コストがかかる
2種類の厚みがある 1種類の厚みしかない
3weekごとに様子をみながら製作 ステップが最初から決まっている
共通のデメリットとして患者さんにきちんと使用してもらわなければならないことが挙げられる。
そのため、
・患者さんと良好な関係を保つ
・装置のパンフレットを渡す
・矯正料金とは別にmonthly chargeを貰い、お金を払うことによって
患者さんのモチベーションを下げないようにする
*感想*
矯正治療を希望する成人の約37%がブラケットを付ける(メタル、セラミック、レジン、リンガルなど全て)ことに抵抗があり治療することに悩むそうです。ブラケットを付けることに抵抗のない方でも、仕事などの関係でブラケットを付けることができずに治療ができない人もいるということでした。そういう方にはクリアアライナーもインビザラインも有効な装置だと思います。しかし、どちらの装置も適応症例が限られていたり、患者さんがきちんと使ってくれないと治療が進まないなどのデメリットが多く、取り入れるのはなかなか難しい装置だと思いました。
矯正治療を希望している患者さんは、咬合などの機能的回復のために来院される方だけではなく、審美的な改善を求めて来られる方も多くいらっしゃるので、治療中も審美的なストレスが少ないというのは大きな利点だと思います。また、ブラケットやその他の装置を使用しないことによりチェアータイムの軽減やSOSでの来院がほとんどなくなるという点でも患者さん・医院ともに負担が少なくなり、適応症例かつ治療に協力的な患者さんにはとても有用な装置だと感じました。
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