
2005年5月20日(金)〜24日(火)に、米国カリフォルニア州サンフランシスコにて開催されたA.A.O(American Association of Orthodontists)に参加してきました。以前、この学会に参加したスタッフからの情報や昨年オーランドで開催された学会にも参加しているということで規模の大きさはある程度の予測はしていましたが、会場の広さはもちろん、開催中はテレビにA.A.O.の専用チャンネルがあったり、主要のホテル数軒から会場までのシャトルバスが出ていたり、街を歩いているといろんな場所でパスを付けている人に出会ったりと驚くばかりでした。
日本での学会や講習会にも参加させていただいていますが、これほどの大きな規模のものは残念ながら日本にはなく、また参加している人をみても日本での学会では、参加者はほとんどが日本人なのですが、この学会にはいろんな国や人種の人達が参加していたりと、この学会の大きさというよりもこのA.A.O.という会の大きさに大変驚きました。
商社展示の広さも広く、とても一日では回りきれない大きさで、ちょっとブースで立ち止まったりするとスタッフとはぐれたり、迷子になりそうな盛況ぶりでした。そして、ここでも日本と海外の違いを実感しました。それは、商社のスタッフがいつも笑顔でとても気軽に、また自然に声をかけてくれるところです。最初は言葉が通じないことでビクビクしながら回っていましたが、だんだんと雰囲気にも慣れ、商社の方も分かりやすい単語でゆっくりと説明してくれ、この学会に参加した目的の1つでもある矯正材料の買い付けや新しい材料の情報収集もスムーズに出来ました。(院長先生が一緒にいてくれたこともスムーズにできた理由ですが・・・) |
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学会ではいくつかの講演も聴きましたが、やはり英語を理解する力が乏しいことにより、日本語で講演を聴くようには理解しきれない所がありました。昨年、そして今回と二度も世界各国の矯正歯科に携わる人達と交流できる貴重な経験をさせていただいていたのに、自分から積極的に接することが出来ず残念な思いが残りました。また、MLBの観戦に行ったのですが、大げさにではなく私達の座った席の上の列の女の子二人組、隣に座っている小学生くらいの女の子、球場で働いている中年の女性などなど・・・あっちを見ても矯正治療中、こっちを見ても矯正治療中と普通に「矯正歯科」というものが浸透されている感じがありました。

日本では、まだまだ「矯正歯科」というと特別なものという雰囲気があり、矯正歯科に対する認知度や理解度が日本とは大きく違うことを実感し、それが日本での学会と海外の学会の規模の大きさの違いにも関係しているのかなと感じました。
学会の合間にサンフランシスコの観光名所の1つでもある「アルカトラズ島」へと足を伸ばしました。アルカトラズ島は、映画「アルカトラズからの脱出」・「ザ・ロック」などの舞台としても有名なところで、サンフランシスコ湾内にある48平方キロメートルの断崖の小島で、カモメをはじめとした海鳥の生息地としても知られています。
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1934〜1969年にかけては、アルカトラズ連邦刑務所が存在し、矯正不可能とみなされた人が主に服役した所です。周辺は潮流が早く、当時はサメもいたということで脱出不可能とされていたそうです。
実際、脱獄事件は頻発したそうですが、島からの脱出に成功した人はおらず(数名が脱獄したそうですが、その人達の行方は不明で、海を泳ぎきって街までたどり着けたのかも不明ということでした)「監獄島」とも呼ばれていたそうです。維持費の問題などから現在ではゴールデンゲート国立公園の一部として国立公園事務所の管理下に置かれており一般公開されています。私達が行った日は天気も良く、島のあちらこちらにカモメがおり、建物さえなければとってものどかな島といった感じでした。しかし一歩建物の中に入ってみると、なんだか空気もどんよりとしていて、外の暖かさとは正反対に冷たい海風が独房に直接入り込み暗い印象を受けました。当時、何年もそんな環境の独房にいたために精神的に参ってしまう人もいたそうです。観光で来ている私達でさえ「早くこの建物の外に出たい」と思ってしまう程の雰囲気でした。

短い期間でしたが、学会への参加や観光など充実した数日間を送ることが出来ました。不安な気持ちは笑顔や気軽な声かけでかなり軽減されることなどを含め、今回の学会で学んだことが患者さんへの対応などに繋がるように心がけていきたいと思いました。 |