#150

矯正歯科医療の新しい風〜国民の健康と心豊かな生活を求めて〜

2004年11月17日(水)〜19(金)に福岡市の福岡国際会議場 福岡サンパレスにて開催される第63回 日本矯正歯科学会大会で学術展示発表を行います。今回は「矯正歯科医療の新しい風〜国民の健康と心豊かな生活を求めて〜」が大会テーマです。昨年度の日本臨床矯正歯科医会の広報活動の中心である広報キャラバンとMookに関しての展示発表を行います。ここに学術展示の抄録を掲載します。

院長 菅沼 興明
第63回 日本矯正歯科学会大会
THE 63RD ANNUAL MEETING OF THE JAPANESE ORTHODONTIC SOCIETY
http://square.umin.ac.jp/jos-am/

2004年11月17日(水)・18日(木)・19日(金)
福岡国際会議場 福岡サンパレス

学展-168
日本臨床矯正歯科医会における広報プロジェクト
(4)全国広報キャラバン来場者の動向に関する統計学的検討
Statistical examination regarding the activity of the whole country publicity caravan attendance person


日本臨床矯正歯科医会広報委員会(東京)
福井 峰雄,池森 由幸,平木 建史
菅沼 與明,村松 裕之,佐々木隆裕
保田 好秀,斉藤 健志,高橋 直行
延島ひろみ

FUKUI M.,IKEMORI Y.,HIRAKI T.
SYGANUMA T.,MURAMATSU H.,SASAKI T.
YASUDA Y.,SAITO T.,TAKAHASHI N.
NOBUSHIMA H.

【目的】日本臨床矯正歯科医会では、2003年8月8日を歯並びの日と制定し、矯正歯科治療の普及ため、全国で全国広報キャラバンと称する公開市民講座を開催している。初年度は、8月8日の千葉会場(千葉市)を皮切りに8月27日に名古屋会場(名古屋市)、11月3日には、さいたま会場(さいたま市)で開催された。全国広報キャラバンの告知には、PR専門企業のサポートを受けマスコミ媒体を使って行われた。情報提供活動(パブリシティ活動)によりミニコミ誌、専門誌、新聞での告知及び取材記事、TV番組での報道もされた。それにより、従来の公開市民講座と比較して、より広域からの来場と、広域で矯正歯科対する認知度が高まることを期待した。従来の市民講座の参加エリアに関する報告は、事前登録制でないためか見当たらない。そこで、今回は、首都圏と地方の政令都市で参加エリアに差があるか統計学的検討を行った。【資料および方法】2003年8月から11月に行われた日本臨床矯正歯科医会主催の全国広報キャラバン3会場(千葉市、名古屋市、さいたま市)の来場者の事前登録リストを資料とした。登録者の住居地を市内(会場所在地)、県内、県外に分類し、各会場の登録件数の違いについて統計学的検討を加えた。【結果および考察】参加エリアは全会場間、および名古屋会場と他の会場との2会場の比較でも有意差は認められなかった。また、どの会場でも県外からも4%程の参加が見られたことから、パブリシティの活動の効果は、首都圏でも地方都市でも差が無く、より広域に影響が広がったと考えられた。【結論】マスコミ媒体を通して広報されることでより広域な啓発活動が行えることが示唆された。さらに地域差による影響なく啓発活動が行なる事により、より効率的な全国レベルの広報活動が可能であることが示唆され、パブリシティ活動という手法が不可欠であると考えられる。

学展-169
日本臨床矯正歯科医会における広報プロジェクト
(5)全国広報キャラバンのアンケートより
Pubic relations project by Japan Association of Orthodontists (5):Questionnaire survey on publicity work


日本臨床矯正歯科医会(東京)
延島ひろみ,池森 由幸,平木 建史
菅沼 與明,保田 好秀,佐々木隆裕
村松 裕之,高橋 直行,斉藤 健志
福井 峰雄,高橋 洋樹,植木 和弘

NOBUSHIMA H.,IKEMORI Y.,HIRAKI T.
SUGANUMA T.,YASYDA Y.,SASAKI T.,
MURAMATSU H., TAKAHASHI N.,SAITOU T.
FUKUI M.,TAKAHASHI H.,UEKI K.

【目的】日本臨床矯正歯科医会で前抄録同様全国にて広報キャラバンと称する公開市民講座を開催している。その来場者の矯正歯科に対する考えを把握する事とした。【資料および方法】広報キャラバンに参加された方を対象にアンケートを実施した。2003年8月から11月に行われた日本臨床矯正歯科医会に主催の全国広報キャラバン3会場(千葉市、名古屋市、さいたま市)の来場者にアンケートをお願いし、302名分のアンケートを集計、分析した。【結果およぶ考察】どの会場でも歯並びが気になる人は「小学生」が多く、歯並びの気になる点は「見た目」が多かった。公開市民講座を知った理由は千葉会場や名古屋会場の「学校、幼稚園からの配布物」に対してさいたま会場は「雑誌、フリーペーパー、ミニコミ誌」が多かった。参加応募の動機となった内容は矯正歯科相談コーナーを事前告知していた千葉会場では「矯正歯科相談コーナー」が多く、相談コーナーを併設しなかった名古屋会場や一部の媒体にのみ告知したさいたま会場はすべての内容に分散していた。公開市民講座開催時期はそれぞれの開催時期が適当との答えであったが、さいたま会場については秋の次は夏休みとの回答が多かった。ご本人またはお子様の矯正治療経験の有無については半数以上経験がなかった。治療したいと思ったことがあるのに、治療を開始しない理由はどの会場も「治療費が高い」「良い矯正歯科医院を知らない」「治療期間が長い」が多かった。公開市民講座参加による矯正治療への印象変化は「あった」理解度は「深まった」が多かった。公開市民講座参加による矯正歯科治療への考え方の変化は「良いほうに変わった」が多かった。【結論】矯正歯科治療に対する情報不足がアンケート結果より考えられる。我々は広報キャラバンと言う広報手段を用いて矯正歯科治療に対する正しい情報の伝達が、矯正歯科治療に対する啓発を高める上で必要である事が示唆された。

学展-170
日本臨床矯正歯科医会における広報プロジェクト
(6)啓発書籍に関するアンケート調査
Public relations project by JAO (6)’Questionnaire survey on enlightening book’


日本臨床矯正歯科医会広報委員会(東京)1
東京富士大学経営学部2
早稲田大学商学部3

菅沼 與明1,池森 由幸1,保田 好秀1
平木 建史1,延島ひろみ1,佐々木隆裕1
村松 裕之1,高橋 直行1,福井 峰雄1
高橋 洋樹1,植木 和弘1,広瀬 盛一2
嶋村 和恵3

SUGANUMA T.,IKEMORI Y.,YASUDA Y.
HIRAKI T.,NOBUSIMA H.,SASAKI T.
MURAMATU H.,TAKAHASHI N.,FUKUI M.
TAKAHASHI H.,UEKI K.,HIROSE M.
SIMAMURA K.

【目的】矯正歯科治療を広く一般に理解してもらう上で書籍は有効な手段である。2003年12月、2004年9月に日本臨床矯正歯科医会が監修した啓発書籍「大人の矯正歯科Book」「ジュニアの矯正歯科Book」が発刊された。今回、少なからず矯正歯科に対する知識を持つ歯科衛生士専門学校の学生・教職員にアンケート調査を行い、一般人に対するアンケート調査と比較し、書籍による啓発効果が検討した。【資料およびの方法】日本臨床矯正歯科医会監修の「ジュニアの矯正歯科Book」を歯科衛生士専門学校3校の学生・教職員(362名)に配布後アンケートを実施し、既に回収されている一般人のアンケート結果と比較した。【結果および考察】表紙や全体のイメージは両群で評価が高く、否定的な回答した者は少なかった。特に衛生士学校でのアンケートは好評価であった。2)面白かった内容は両群で多少の相違が見られた。衛生士学校では職業に関連した内容に興味が高かった。3)歯並びの悩みやコンプレックスに対しては衛生士学校では一般より2倍以上の58.6%が「持っていた」と答えていた。4)この本を読んで矯正歯科治療を受ける気になりましたか?という質問に対して「なった」が一般14.7%、衛生士学校22.1%、「考えていなかったが、検討する気になった」が一般29.4%、衛生士学校26.0%と両群で高く、矯正歯科治療を後押しする効果があると考えられた。【結論】歯科衛生士専門学校の学生・教職員のように矯正歯科学の教育を受けているものと、一般人で大きなズレが見られたのは、「歯並びの悩み・コンプレックス」の項目のみで、今回の結果では他に大差は認められなかった。Mookは全く矯正歯科治療に対する知識のない読者にとっても、その概要を理解することができ矯正歯科治療に対する関心を抱かせるのに大いに役立っていると思われます。