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歯科衛生士 高柳絢子 平成16年6月9日〜11日の3日間、東京にて行われた第16回口腔筋機能療法(MFT)講習会に参加させていただきました。講師は、Julie Zickefoose先生とWilliam E.Zickefoose先生でした。 ![]() ●舌、口唇、下顎の姿勢位について 正しい姿勢位とは、口唇は、リラックスした状態で閉じており、上下顎の臼歯部は、少し開いた状態でリラックスしています。そして、舌尖は、上顎中切歯の後ろの切歯乳頭後方に、また舌背は口蓋に接して安静を保っています。これに対して、舌突出癖(舌で歯を押して嚥下すること)のある場合、口唇は開いていて、口呼吸をしている人が多いと言われています。また、嚥下する時にも、口唇を開けたままの人や、食事をする時、舌が迎えにいくような食べ方をする人など、必ずしもそうであるとは言えませんが、ほとんどがこれに当てはまります。 ●原因、治療を妨げる要因、問題について 治療をするにあたって、どんな障害があるのか、また、なぜこのような状態になったのかを知る必要があります。口呼吸、アレルギー、巨大舌、肥大した扁桃、高く狭窄した口蓋、短いまたは強直した舌小帯、骨格の形態異常、指しゃぶり、舌吸引癖、咬唇癖、遺伝的要因、心理的問題、精神異常のある患者、多忙な患者、転居を繰り返す患者、このような原因の中でも、最も難しいと言われているのが、『心理的問題』を抱えている患者さんだと言われています。特に、家庭内の複雑な悩みがある場合は、まず専門的なカウンセリングを受けることもあります。
リップエクササイズ ボタンプル(ボタンの穴にひもを通したものを口唇の裏に入れ、口唇を閉じて引っ張る) 口唇の強さ(バネはかりに、ボタンプルを取り付け引っ張り、目盛りをよむ) リップエクササイザー(ボタンプルと同様) リッププル(下唇に人さし指を当て軽い力で押す) コットンロール(上唇の裏にロールを入れ、上唇を伸ばす) リップマッサージ(上唇を下唇の裏側に巻き込む) リップパッファー(上唇、下唇またはその両方の内側に水か空気を含む) 口唇位、ボタン(決められた時間、口唇を閉じたままでボタンを保持する) 口笛を吹く練習 ストロー(ストローを口唇でくわえる) ●嚥下に使われる筋肉のエクササイズ 1、舌の尖端をスポットにつける 2、臼歯を咬みしめる 3、舌後方部を挙げる ●咬みしめ 咬筋・側頭筋の収縮(臼歯を咬みしめる) ●舌尖の位置づけ スポットの位置(スポットにスティックを当て、離して舌尖をスポットにつける) 舌を振ってスポット(舌尖を左右の口角の間で振って、素早くつける) スポットリマインダー(サインを決めて、正しい姿勢位を思い出す) ●舌尖のコントロール 舌尖の抵抗(舌とスティックに同じ力がかかるように押す) リップトレーサー(上唇の輪郭を舌尖でなぞる) ●舌中央部の位置づけ タングポッピング(舌尖がスポットについたまま舌全体を吸いつける) バイトポップ(舌を口蓋に吸いつけたままポンと音をたててはじく) オープン&クローズ(硬口蓋に舌を吸いつけ、口を閉じる) タングドラッグ(舌を口蓋につけたまま後方にずらしていく) ●舌後方部の位置づけ カッスワロー(舌尖を軽く押さえカッと発音させ舌後方部が挙がるかを確認し、軟口蓋に向けてスプレーで注入し、嚥下させる。仰向けと、座った状態で) ●舌位と口唇位 舌下部でのストローの保持(犬歯後方で軽く噛み口唇を閉じる) ●唾液収集と液体の嚥下 スラープ&スワロー(口角付近から注水し嚥下する) サッキングサウンド(スポットにつけて音が両側から出るようにする) サッキングアクション(サッキングサウンドをたてて嚥下する) トラップウォーター(舌はスポットにつけて口蓋と舌の間に水をためる) ●嚥下と咀嚼 ガムを噛む練習(ガムを前方に移動させないように噛む) レーズン(レーズンが前方に移動しないよう最後臼歯で噛む) ●習慣化 日中・夜間の姿勢位(舌や口唇の正しい位置づけ) 【感想】
今回、初めてMFTの講習会に参加させて頂きましたが、私自身も、まだまだエクササイズの練習が必要ではないかと感じています。この3日間の中で学んだことを、今後に生かしながら、患者さんを支援していけたらと思います。また、指しゃぶりについても、毛糸を使った2本指の手袋や、30日プログラムのお話、舌癖の様子を撮影したビデオテープなど、患者さんに頑張ってもらうために行っていることも、参考にさせて頂きたいと思いました。実習のペアーを組んで頂いた歯科医師の先生とも、お互い苦手なエクササイズを克服できるようにがんばりましょうと、約束をしましたので、実行に移していきたいです。(歯科衛生士 高柳絢子) |
