#126

「よりよいコミュニケーションづくり」心の通うリスニングスキル〜相手の話のどこを聴さくべきか〜に参加して
歯科衛生士  高柳 絢子 

3月28日(日)に豊橋市歯科医師会館にて行われた「よりよいコミュニケーションづくり」心の通うリスニングスキル〜相手の話のどこを聴くべきか〜に参加してきました。講師は、名古屋学芸大学の山内恵子先生でした。 
  • リスニングって? 聞くと聴くの違い
  • 三つのコミュニケーションと患者支援
  • 相手の話、聴けていますか
  • 心の仕組み(二重意思論)
    表の意思と裏の意思
    心の三大栄養素
  • 分かっているけどできない背後にあるもの(心の仕組み、脳の仕組)
  • リスニングの四つの基本姿勢
[1] リスニングって? 聞くと聴くの違い
「聞く」とは・・・情報収集に役立つ、閉じた質問の事。
           (例、今日歯磨きをしましたか?  はいorいいえ)
「聴く」とは・・・訴えの中にある気持ちや感情に焦点をおく、開いた質問の事。
           (例、今、お口の中で気になっているのはどんなことですか?
               1. 歯石を取りたい。
               2. 歯肉の腫れが気になっている。etc・・・)

[2] 歯科衛生士に必要な三つのコミュニケーションスキル
1. ガイダンス(相手の知識や情報が足りない場合)
2. コンサルテーション(相手に選択肢を与える)
3.リスニング(知識や方法は分かっていても何故かできない、続かない場合)

[3] 患者の支援の仕方
指導・相談→動機→行動へとつながっていく。
指導・相談→負担→行動には変わらない・・・。
現在の状況では良くないから、動機付けをして、良くしていく。それが、負担になってしまった時、行動へは、移っていかない。

[4] 心の本質的な欲求
人には大きく分けて、3つの欲求がある。1つ目は、周りの人に認められたい、分かって欲しい、愛されたいという「慈愛願望欲求」。2つ目は、自分を愛したい、
信じたい、認めたい、成長したいという「自己信頼欲求」。3つ目は、自分や相手に関係なく、人を認めたい、愛したいという「慈愛欲求」で、この欲求が1番難しく、また、年を重ねるごとに、大きくなっていく。
 
[5] 自分をコントロールできない心の仕組み
過去の心傷体験に基づいた感情が《トラウマ》となってしまう。
『例、小さい頃に迷子になり、1人きりになりパニックになったことが基で、現在、夫が突然転進、単身で、一人きりになってしまうと思うと不安になってしまう。』
・・・過去の状況と似ている今の状況が、《フラッシュバック》される。

[6] リスニングスキルのコツ
1. 観察する・・・話の全てではなく、”キーポイント”を見つけ出す。また、顔、眼、声の表情などを観察する。
2. 傾聴する・・・相手の話に応じて起こる自分の感情(ブロッキング現象)を外しておく。
3. 確認する・・・ブロッキングを外して、話の中のキーポイントを使って、要約・繰り返す。
4. 共感する・・・話の場面をイメージして、同じような気持ちや感情を表現し、患者自身になりきることで、共感が生まれやすくなる。共感には、心を開く作用がある。


研修会を終えての感想

患者さんと接していく上で、コミュニケーションの1つである、話を聴くという事について、裏にある本当の心に、気づいてあげられているのか・・ということを見つめ直してみたいと思いました。
また、誰にでも起こると言われている「ブロッキング現象」については、今まで気づかない間に、私自身にも起こっていた事だと思います。”同感”と”共感”とは違うということを理解し、患者さんの話を聴いてあげられる歯科衛生士を目指していきたいと思っています。