#122
SHOFU外科的矯正セミナー
山本 隆司 


菅沼矯正歯科で口腔外科を担当させていただいております山本です。
菅沼先生と私は先日に大阪で行われました「SHOFU 外科的矯正セミナー・矯正医と口腔外科医の共同作業による最新の顎変形症治療」に参加しましたので、その概要についてご報告させていただきます。

すでにご存知の方もいらっしゃるとはおもいますが、歯科の分野も様々な専門分野にわかれております。
その中に矯正歯科と口腔外科も含まれるのですが、この両科は、顎変形症や唇顎口蓋裂などの治療において非常に密接した関係にあります。
今までに各科単独の学会、勉強会などは多々開催されておりますが、両者が一緒に参加するセミナーは珍しく思います。
講演は香川県立中央病院歯科口腔外科の三次正春先生とワシントン大学口腔外科のDr.Rafael E.Alcardeが中心となりそれに中四国地区の矯正歯科医の廣瀬先生、川上先生、神野先生、Dr.Alcardeの奥さんでもある矯正歯科医のDr.Orsiniが、術前術後の矯正歯科治療について、ご説明されました。
三次先生は下顎前突症の手術には、ほとんどIVROを行い、スクリューなどによるリジッドな固定をせず、顎間固定期間も短くして、エラスティックによる顎間固定で、咬合を確立していくというユニークな方法をおとりになっているようです。

それに対してDr.AlcardeはSSROを行いリジッドに固定を行う現在の主流と思われる方法を採用しているとのことでした。
また、上顎前突症の治療においても、下顎アドバンスの手術ではなく、骨延長法を行っているとのことです。これも現在の主流であるSSROによる下顎アドバンスとリジッドな固定といった方法を採用されているDr.Alcardeと対照的で、とてもユニークな方法と思いました。
一番感心したことは、手術を希望されて、初診来院された方に、同日に来院されている既に外科手術を受けられた患者さんと、面談や質問をする時間を設けて、体験談などを聞くようにしてもらっているとのことでした。これは、初診で来院されこれから治療について不安を持っている患者さんにとって、とても参考になると思いました。私たちは一人の患者さんを一緒に担当させていただく訳ですから、担当医どうしがお互いの治療を理解するということが重要になるわけです。講演を聴いた後に、今回の講演についてもいろいろお話しをすることが出来、共通理解をいっそう深めることが出来ました。

私と菅沼先生は、常に患者さんの治療方法について、症例検討を行い、治療方針を共有しながらそれぞれの専門分野を尊重し、患者さんにより良い治療結果が得られるよう治療に当たっております。
矯正歯科、口腔外科の両科ともに治療の技術は日進月歩で進歩しており、お互いの専門分野について情報を交換しながら患者さんの治療に当たっておりますが、今回は非常に有意義な時間を菅沼先生と共有させていただきました。
今後とも宜しくお願いいたします。

2004年2月29日