#119
【Section 5】
患者の立場からの情報提供を大切に



菅沼 そうですね。私自信、今、広報委員長をさせていただいて思うのは、広報活動というのは、継続的に、ある一定のボリュームをもって続けていかないと、今だけやっていてもいみがないということです。それは、いままで続けてきたものと同じカタチを今後も踏襲するということではなくて、時代ごとに方法も変わっていかねばならないでしょうし、求められるニーズもおのずと違ってくるはずです。
 そのためにもプロの手を借りて、矯正歯科治療を広く根付かせ、浸透させることが必要だと。こうした長く続けられる事業にしていくために、今後はどのような広報活動が求められると思われますか。

池森 これまでの活動を通じて今思うのは、当たり前の事ですが、一般の方との接点を求めれば求めるほど、一般の方からの反応や質問が出て来るということです。そのことに対して、我々としてはコンセンサスやスタンダードを検討しなければ、という段階にそろそろきているのではと感じています。

平木 そうですね。その中で私が思いますのは、従来は患者さんのさまざまな質問に答える場合、我々はどうしても医療供給サイドから見た回答しか思い浮かばなかったんです。それが『大人の矯正歯科Book』をつくる過程で思ったのは、一般の方に答えるスタンスとして、医療供給サイドからだけではなくて、患者さんの立場から回答するというのが、本当に生きた情報源になるのでは、ということでした。やはり、患者さんも医療供給サイドには言いにくいことでも、患者さん同志でなら気楽にいえるでしょうし、そのような場づくりが必要だろうという気がしたんです。
 そういう観点で、当会のホームページを見ていきますと、我々がつくってきたものは医療供給サイドからの情報提供に重きが置かれていますから、視点を変えて患者さんの立場からの情報提供、あるいは患者さんの立場の方とのコミュニケーションを熟成していくことが、大きな意味で矯正歯科医療のファンを増やしていくことにつながるのではないかと。
 我々の行なう広報活動の勘所は、世の中のいろんな立場の人の中に矯正歯科のファンを増やしていくことだと思うんです。ですから、今後の展開としては、ムックをホームページにおきかえたような親しみやすい情報提供の方法、そういうものを考えていきたいと思っています。(続く)

参考

今年度の事業は、年度初めに作成されたこの事業計画書に基づいて展開された。
※なお、この中には実行を次年度に移した計画も含まれている。

〔2003年度 広報委員会事業計画〕
1.ホームページの改訂
2.マスメディアに対するパブリシティ活動の展開
3.「歯並びの日」制定
4.全国展開の市民公開講座開催(広報キャラバン)
5.支部単位の広報活動支援
6.啓発MOOKの制作
7.雑誌への啓発広告掲載
8.広報活動に関するブレーン構築
9.広報効果の判定
10.パンフレット、ロゴグッズ等の管理
11.ニューズレターの発行
昨年度に引き続き改訂拡充を図った日本臨床矯正歯科医会のホームページ。改定内容としては、地図を用いた会員診療所検索ページの新設や、Q&Aおよび矯正治療解説のページの充実、当会から社会へのメッセージ発信機能の充実など。






【表紙】 「矯正臨床ジャーナル〔JOURNAL OF ORTHODONTIC PRACTICE(JOP)〕
2004年2月号に院長が登場する座談会が掲載されました」
【はじめに】さらに多角的な広報活動のために-2年目の取り組み
【Section 1】大学との連係で一般の意見を吸い上げて
【Section 2】「餅は餅屋」の発送で、PR会社に業務依托
【Section 3】バッシング記事への対応策もレクチャー
【Section 4】聴衆の動員に差がついた「市民公開講座」
【Section 5】患者の立場からの情報提供を大切に