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| 【Section 4】 聴衆の動員に差がついた「市民公開講座」 菅沼 こうしたことと平行しながら、2003年は世界文化社から第2弾の啓発ムック(『親子でLesson!ジュニアの矯正歯科Book』)の制作が進んでいたわけですね。それと、一般の方々との対話を通じてリレーションシップを深めるために「市民公開講座」もスタートしたり、新たな取り組みも生まれました。 平木 市民公開講座はこれまでも数回、大会のプログラムの一環として開催してきたんですが、いずれも単発であったのと、聴衆をどうやって集めるかという方法論のところにネックがありました、とくに聴衆を集めることは我々素人にとっては難しかったんです。その点、今年度はPR会社の力が発揮されたと思いますね。 菅沼 具体的に言いますと? 平木 まず、PR会社が間に入ったことで、マスコミ各社に公開講座開催の情報が流れました。今までですと、テレビでの告知というと広告という手段になりますから金額的にも手法的にも手の届かないものだったんですが、パブリシティの場合ですと、その情報を取り上げるかどうかはマスメディアの自由ですから、メディアを通して情報が発信されたとしても、それ自体に費用は発生しません。ですので、テレビや新聞が我々の活動を取り上げてくれるのをみて、マスメディアがいよいよ自分たちの手の届くところになってきたというのが実感できましたね。
池森 その結果、会場いっぱいに聴衆が集まってくださったのには、やはり驚きましたよ。そこでこちらが学ぶこともたくさん出てきました。例えば、聴衆が増えると来場者の中に子どもを連れてみえる方も増えてくる。それ自体は結構なのですが、そうなることで泣き声や話し声と言った騒音の問題もでてきます。そこで託児所が必要であることなど、以前とは違う次のステップにあがっていけたと思います。 菅沼 そこで得た反省を踏まえて、ということですね。 池森 そうです。今申し上げた託児所に関して言えば、後なってみれば当然必要なものなのだ、ということはわかるのですが、当時は問題が起れば、それを糧に修正してバージョンアップしていけばいいのであって、しかも「託児所施設がありますよ!」というスタンスを積極的に加えることによって、より一層、一般のお母様方に好感を持って向かえられるようになるわけですから、あまり失敗を恐れてはいけないのだな、と実感しました。 それと、これまで活動があまり盛んでなかった支部が、市民公開講座を開いたことによって自分たちで集まってなにかをするという機運が生まれたのがよかったという意見も、会員の中から挙がっています。 平木 本会の支部は全国に13ありますが、ひとつの都道府県が単位の支部もあれば東北支部や九州支部のようにひとつの地方が単位の支部もあります。支部が広域になると、どうしても会員全員が集まる機会がなかなかもてないということがあるんですね。その中でも、千葉とか東海というのは、我々支部の中では活動が活発に行われているところですが、2003年11月に市民公開講座がおこなわれた北関東支部は、広域なために会員の先生方が頻繁に顔を合わせることが少なかった支部なんです。でも、これを機に、活発に活動していこうという意識が盛り上がっている。これは我々にとっても非常にうれしいことです。 池森 市民公開講座の第1ポイントは、市民に直接語りかけて矯正歯科医療を根付かせることです。 これは、当日に会場にお越しになられた方々だけをターゲットにしているわけではありません。事前の告知手法によって、例えばリーフレットを各方面のご協力のもとに配付すれば、それだけ多くのかたにこの企画が留まるわけですし、ニュースリリースを通じて採用して下さった新聞やテレビ、ラジオの番組での紹介番組を通じて、当日参加されない方々にも情報がつたわるところに意味があるわけです。 そして第2のポイントは、その支部の先生たちが積極的に参画することです。そうすることで、最初は方法論がわからなかった先生方も専門家の指導のもとに始めるうちに、当日の進行マニュアルや台本が手元に残ります。それをベースにして「これなら自分たちでもできるだろう」という自信につながったら、支部ごとの活動は今後も根付いていくでしょう。会場にいらした方が患者さんになるのは、意識としてはおまけだと思っているんです。
菅沼 具体的には、開催した支部にどのような変化があったと思われますか。 平木 何か事業をするときには、受益者負担的な発想がどうしても出てくるものなのです。たとえば市民間公開講座をその支部内の主要都市でやるとなると、それ以外の地区の先生からすると「自分の地区じゃない以上、意味がない」という発想になりがちです。でも、そこが変わってきたように思いますね。とりあえず聴衆動員のために主要都市で開催する。その情報がマスメディアを通して広まって、その地域の一般の方に広く認知されるようになる。そうしたら、開催都市以外の会員の方にも関わりが出てくる。今度は別の地区で開催を企画してみる。そのための第一歩になっていくことが大切だと思います。 |
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