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| 【Section 1】 外部専門家の声を聞くことを皮切りに 菅沼 本日は、日本臨床矯正歯科医会の取り組みの中で、「マスメディアを使った広報活動をなぜ開始したのか」というテーマで座談会を進めたいと思います。両先生は広報プロジェクト初年度の広報委員でいらしたわけですが、まず、こうした活動をスタートすることになった経緯からお聞かせいただけますでしょうか? 池森 広報活動を始めるに至った直接的なきっかけは、会員に対して行なったアンケート調査の結果でした。それは、何か積極的で具体的な広報活動を会として行なってほしいというものだったんです。 平木 こうした事態をクリアするために個々の診療所が集客目的で宣伝・広告をすると、結局、医療の倫理性が崩れてくる危惧があります。それならば、専門医の団体としての倫理性を保ちながら市場を開拓するために、臨床医の集まりである当会が広報活動をしていくべきだろうということで理事会から指示があったわけですね。 菅沼 それが2001年度ですね。当時の広報委員会の委員長として、最初どのような取り組みをされたんですか? 池森 今,平木先生がおっしゃったように、「さあ、やれ」といわれても、我々はPRについてはまったくの素人なのでノウハウもありません。何をどうするかを手探りする中で、第一歩として始めたのが、外の専門家の意見を聞くということでした。どういうことかと言いますと、心理学者や社会学者、ジャーナリスト、法曹界の方々といったさまざまな分野の専門家とコンタクトをとり、今、我々にはどんなことが求められているのかを客観的に見つめ直す作業を始めたんです。このときに考慮したのは、直接一般の方々に働きかける方法論について可能性を探ってみることでした。 菅沼 と言いますと? 池森 つまり、今まで医療界では何か問題点が生じたときや、新たな要望を実現させるために我々が常套的にとってきた方法というのは、制度面からのアプローチであったり、政策面への要望や働きかけであったわけです。こうした対応については、従来から歯科医師会や学会がその働きかけの窓口になっていましたので、今回はあえて我々の団体が一般の方々に直接働きかけることを探ってみたかったんです。要は、我々医療界が常識的に用いる社会的なアプローチ以外の方法論を考えよう、ということですね。 |
