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第106回中日本矯正歯科医会例会に出席して


10月15日、第106回中日本矯正歯科医会例会が開催され、出席して参りま
した。今回は症例報告3例(下顎左右第1小臼歯の先欠を伴う上顎前突症例、
正中偏位を伴う過蓋咬合症例、著しいオーバージェットを伴った上顎前突症
例)について3人の先生方がそれぞれの診断に基づいた治療結果を発表されま
した。治療に対する考え方は多数あり、活発な質議応答が繰り広げられました。
また、特別講演では中津川市民病院口腔外科の澤木佳弘先生が、「外科的矯正の
ゴールから考えた矯正医と口腔外科医の連携」について講演されました。
咬合あるいは顔貌に対する患者の意識の変化と顎変形症治療への健康保険導
入などを背景として、顎矯正手術症例が増加してきています。これにともない、
矯正歯科側および口腔外科側双方において、治療材料や診療技術の向上がはか
られてきました。一方で、患者側の要求も多様となり、かみ合わせの問題以外
に、顎関節症状への配慮や審美的要求への対応、さらには治療期間の短縮化な
ども考慮しなければなりません。このような状況でわれわれが考えなければな
らないのは、矯正歯科医と口腔外科医の双方が、個々の患者における治療のゴ
ールについて共通の認識を持ち、より効率的でより安定性のある治療法を目指
すことであります。特に顎変形症の外科手術では口腔外科医の知識と技術、経
験に頼らざるを得ない部分が大きく、相互の密な連携がより良い治療に繋が
っていくと考えられます。
当院では、東京歯科大学千葉病院の矢島先生に主に手術を依頼しております
が、名古屋の矯正歯科開業医の先生方も、市内の病院ではなく、中津川の澤
木先生に、手術を行って頂くこともあるそうです。
地方でも、顎変形症の外科手術に情熱と知識、技術、経験を兼ね備えた先生
が増えることが今後の課題でしょう。
                     
                       菅沼矯正歯科 小嶋亜紀子