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歯科衛生士 近藤千香

平成15年8月21日に名古屋市の愛知芸術文化センターにて開催された日本臨床矯正歯科医会主催の市民公開講座に参加しました。このイベントは9月15日16日に名古屋で開催される第31回日本臨床矯正歯科医会大会に併設して開催されました。院長は第31回大会の準備委員と日本臨床矯正歯科医会の広報委員会委員長としてこのイベントの企画や運営広報活動を行ってきました。そのため私たちスタッフは受付・会場案内係としてお手伝いがてら参加させて頂きました。この開催には財団法人8020推進財団、県や市の歯科医会など多数の公的機関の協力を頂き、講演会参加者に歯並びが引き起こす影響を知っていただくことを目的として開催されました。講演してくださった二人の先生は『生活習慣、特に姿勢がかみ合わせに及ぼす影響』、『ご存じでしたか?8020達成は良い歯並びから』というテーマで講演をしていただきました。

1.『生活習慣、特に姿勢が咬み合わせに及ぼす影響』
講師:日本矯正歯科学会理事 筒井照子先生

咬み合わせは噛むだけではなく、体のバランスをとる役割を果たしています。姿勢が悪い場合にはバランスをとろうとして顎の位置が変化し顎の関節が痛くなったり頭痛や肩こりといった全身的な症状を引き起こしてしまいます。咬み合わせが悪くなる原因は先天的と後天的なものがあり、先天的に顎の形がアンバランスで、かみあわせが悪くなっている場合には、矯正治療で改善しなくてはいけませんが、ほとんどが生活習慣から来た後天的な原因といわれています。後天的なものとして、ほおづえやうつぶせ寝などがあげられますが、それだけでなく近代の子供達の食生活が急速に変化したことにより、咬む力が不足し、顎の成長が妨げられ、歯並びの乱れや顎のズレにつながってきてると考えられます。生活習慣の改善と正しい咬み合わせの獲得によりある程度、症状の改善ができます。


2.『ご存じでしたか?8020達成は良い歯並びから』
講師:東京歯科大学矯正歯科学講座講師 宮崎晴代先生

「80歳になっても20本以上自分の歯を保ちましょう。」という呼びかけ、それが8020運動です。
残存歯数と咀嚼機能は連動するため、20本歯があれば大抵の物がかみ切れます。また、咀嚼機能力は全身の健康状態と関連することから、Quality of Lifeの向上にもつながるといわれ、日本歯科医師会が中心になり呼びかけています。現在80歳になった方の残存歯の平均は8本といわれていますが、それでは十分に咀嚼することはできません。特にデコボコの歯並び(叢生)などは歯垢の除去が難しく8020運動の達成が困難になります。8020達成者は歯並びがいいということで、かみあわせについての関係についてお話しをしてくれました。8020を達成するにはQOL(Quality of Life)の向上を目指し、今後はきちんとしたブラッシングと定期検診による虫歯や歯周病の早期発見・早期治療・長期管理を行い良好な口腔環境の育成と維持に努めるようにして行かなくてはなりません。また健康で生き生きとした生活を送るために歯を並べ歯磨きをしやすいような環境を作ることも大切です。


☆感想☆

今回の目的は、講義の内容も勿論のこと、一般の方にどのように説明し伝えてゆくのかも注意深く聴いてきました。どちらの講義も興味深い内容でしたが、とくに歯並びは見た目だけでなく、生活していく中で大変重要なことだと改めて教えていただきました。専門用語を一般市民の方にも理解しやすい言葉にかえてお話ししてくれたので大変解りやすいものでした。また症例などを用いることによって視覚的にもより解りやすいものになっていたかと思います。今後ともこのような機会があれば積極的に参加して行きたいと思います。