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公演中のDr.Bjorn Zachrisson
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11月21日(木曜日)から11月24日(日曜日)までシンガポールで開催された 4th Asian-Pacific Orthodontic Conferenceに参加して来ました。その模様をレポートさせていただきます。
21日私は名古屋空港を発ち、シンガポールエアーで一路、シンガポールへ向かいました。シンガポールと日本の時差は1時間です。赤道直下のシンガポールは常夏、さらに雨期でもあり蒸し暑さを感じました。チャンギー国際空港へ到着し、荷物をピックアップし両替し、シャトルバスで会場になっているシャングリラホテルへ向かいました。ホテルにチェックインを済ませて、東京から参加される、土屋先生と合流しました。飛行機での移動で疲れたので、この日は夕食後早く寝ることにしました。
22日は朝の8:30からOpening Ceremonyが開催され早起きをし準備を整え参加しました。華やかな民族舞踊が行われ、開催に花を添えていました。午前中はDr. Bjorn Zachrissonによるセミナーで「Orthodontic Treatment for Elderly Adults; is there an age limits?」と題した講演でした。65歳以上の矯正治療患者の症例を拝見させていただきました。彼は80歳以上の年齢の患者さんに対しても矯正歯科治療を行った経験があるとのことでした。
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マーライオンの前で (後方が本当のマーライオン)
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彼の考えでは、矯正歯科治療に年齢的な限界はないとのことでした。ただし、矯正治療のゴールが若年者とは異なったり、歯牙のストリッピングが必要であったり、歯周病や補綴の知識やそれらの専門医との連携が不可欠であるり、また、矯正力をより注意しながら適応させていく必要があることをお話しされていました。僕も彼の意見には同感です。しかし日本では、まだまだ、65歳を越えて矯正歯科治療を希望されて来院される患者さんは少なく、私自身は65歳以上の矯正歯科治療患者さんを経験しておりません。もちろん50歳代の患者さんは数人いらしゃいますが、彼の国ノルウェーとの社会における矯正歯科治療の成熟度の違いを痛切に感じました。彼の、講演は今年の5月にアメリカのフィラデルフィアで開催されたAmerican Association Of Orthodontistsと、今年の8月に横浜で開催されたセミナーでお聞きし、これで今年3度目でしたが、今回も素晴らしいセミナーでした。また、3回とも異なったテーマの講演を聴くことが出来、大変有意義でした。
昼食後、午後は3つの部屋で、シンポジュームとコミュニケーションセッションが行われました。シンポジュームは「Craniofacial Morphology,Growth and Development」と「Diagnosis and Treatment」をメインテーマに各5〜6名の先生が発表を行されました。またコミュニケーションセッションは10分程度の発表が数多く発表されました。
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学会会場にて
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夜は、「Japan Night」と称して、日本矯正歯科学会と、日本の矯正歯科材料業者の Tomy Internationalがホストになり、懇親会が行われました。Japan Nightと言いつつ、出てきた食事は中華料理でしたが・・・。
2日目は、午前にDr.Anoop Sondhiが「The Effect of Bracket Placement on Expressed 1st,2nd and 3rd Order Movement」、Dr.Jim McDonaldが「The Orthodontists' Increasing Role in Breathing Difficulties in Children and Adults」、Dr.Bjorn Zachrissonが「Orthodontic Tooth Movement to Regenerate New Alveolar Tissue and Bone For Improved Single Implant Asthetics」と題して、それぞれに講演を行いました。ここでも、一番興味深く聞かせていただいたのは、Dr. Zachrissonの講演でした。歯牙を矯正治療により移動することによって、歯周病で失われた歯肉や歯槽骨を再生させ、その後インプラントを植立する(インプラントを植立するために必要な歯槽骨を矯正歯科治療による歯牙移動により再生する)方法を、症例を交えてお話しされました。
午後は前日同様、シンポジュームが「Treatment of Malocclusions」と「Outcomesof Treatment」をテーマに行われ、また、コミュニケーションセッションが行われました。
24日は午前午後併せて5つのシンポジュームが開催されました。
「Biomechanics/Biomaterials」「Growth Modification/Orthopedic Treatment」「Advances in Clinical Treatment I」「Orthodontic Surgery/Distraction Osteogenesis」「Advances in Clinical Treatment II」テーマに行われました。特に、「Advances in Clinical Treatment II」では、インプラント矯正の発表が韓国の先生と日本の先生から行われました。インプラント矯正については世界中で日本と韓国がリードしている面があり、今年5月のAAOでもDr.Parkが発表をされていました。
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シンガポールのシンボル、マーライオン
(矯正装置を入れた少女も写っています)
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今回、韓国の先生からMicro- Implant Anchorage(MIA)について聞くことが出来たことにより、矯正用インプラントのそれぞれの長所や利点、使い分けの判断が出来るように、頭の中が整理できました。
今回の4th Asian-Pacific Orthodontic Conferenceに参加して、圧倒的に日本人のスピーカーが多かったことなど、日本がアジアの矯正歯科治療の臨床をリードしていることが伺えました。中国等のアジア諸国は人口も多く矯正歯科の市場としては、徐々に豊かになったいくと共にニーズも増えていくことと思われます。
シンガポールで驚いたエピソードを一つ。観光地で有名なマーライオンの前で記念撮影をしていると、10人ぐらいの中学生の女の子のグループが記念撮影を行っていました。何気なく眺めていると、ブレース(矯正装置)をつけた女の子が何人かいるではないですか。数えてみると10人のうち3人が装置をつけていました。シンガポールでの矯正歯科治療の普及率が高いことに驚きました。
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