2002年9月22日(日)〜24日(火)までの3日間にわたり、文京シビックホールにて、「社会に求められる矯正専門開業医のあり方」〜矯正歯科専門医の連携を目指して〜をメインテーマに日本臨床矯正歯科医会大会が開かれました。私たちスタッフ一同は、22日(日)と23日(月)の2日間参加してきましたのでその模様をレポートします。
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特別講演氈u矯正歯科治療が持つ医療としての9つの特異性」
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東北大学大学院文学研究科心理学講座 教授 仁平義明先生
21世紀の矯正治療では、容貌の改善を「暗黙のものとして言及しない時代」は終わり、「身体的苦痛の治療」であるとともに「精神的苦痛の治療」であることを治療者集団としてデータに基づいて率直に発言すべきであるとのことでした。治療をしたいと思う人達の多くは、歯並びが悪いから、見た目が悪いからなど外見(容貌)的理由からで、それが改善されるかどうかが一番聞きたいことです。機能の改善も重要ですが、患者に納得してもらう為には容貌の改善についてもしっかりと説明をすべきなのだと改めて感じました。
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特別講演「世界の矯正歯科医の在り方ー矯正歯科の本質とその医療体制を考えるー」
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東北大学大学院歯学研究科 顎発達・咬合形成学分野 教授 三谷英夫先生
仕事に携わる人材をどのように養成するのか?矯正専門医を育成するための教育制度や教育内容に止まらず、その後の生涯研修の在り方や、社会に対する啓発、他の歯科治療領域とのかかわり、医療行政の中における位置付けなども併せて考えなければならないとのことでした。
1.歯を並べるだけでなく口腔内の管理もしなければならない。
2.治療期間をふまえた人間性・技術だけでいいのか?テクニック派でいいのか?
3.患者・保護者は咬み合わせでなく、診療室の雰囲気など、総合的に満足しているか?
4.スタッフにどこまでまかせるか?
特に今まで私たちが考えて改善しようとしてきているものですが、改めて問われると不安になります。当たり前のことをどれだけできるかも大切なことですが、これからはそれ以上の顧客サービスを取り入れていかなければならないと感じました。
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特別講演。「卓越した顧客サービス〜一流のサービスをあなたの診療室に!〜」
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マネージコンサルタント ローズマリー・ブレイ女史
患者さんを獲得し、引き止めるためには、卓越した顧客サービスが以前よりも重要になってきています。治療の方法や内容はほぼ変わらないので、患者さんが来院されるかされないかは、その医院のサービス内容によって左右されると言ってもいいでしょう。
例えば、待合室でも楽しんでもらう工夫を・汚れには細心の注意を払い、常に清潔に・応対は親身になって、温かく・患者さんとの会話を大切になどと例を挙げればきりがありません。そして、患者さんが自分は特別なのだと感じられるように接してあげること、これがローズマリー女史がこの講演において、私達スタッフやドクターに一番伝えたかった事柄であるように思われました。とても参考になるもので、取り入れることができるものは積極的に取り入れていくつもりです。
この講演の2日後、同じローズマリー女史のセミナーが開かれ、ドクターとスタッフ4名が出席しました。このセミナーについては改めて、レポートします。
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シンポジウム「歯科医院に特化した院内、院外マネージメント」
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株式会社府内総合研究所 岩渕龍正氏
1.成功するために必要な3つの条件
1.素直 ・素直とは頭から否定しないこと(できない理由ばかり言うのでは素直でない)
・素直でない人は伸びない
・「でも…」と言っていないですか?
(まず受け入れる→多くの情報が入ってくる)
2.プラス発想 ・ピンチをチャンスに変えられる
・起こってしまったことを考えても仕方がない
・ピンチの時に考えないのはプラス発想
(だが、開き直ったり、何も考えないのはよくない)
3.勉強好き
・メモをとる
・本を読む
・講習会に積極的に参加する
・実行する(完全でなくてもまずやってみる!3日以内に。完全ではないとやってはいけないような気になってしまうが、不完全な状態でやってみることが大切)
2.今後、成功する矯正歯科医院とは、自院で患者を集める仕組みが構築されていて、院長 の人間性が高く、教育の仕組み・評価の仕組みが構築されている医院である。
3.こんな歯科医院はダメ
・スタッフに「ありがとう」と言えない
・院長が診療時間ギリギリに来る
・ミーティングを一年以上行っていない
4.院長に実行して欲しいこと
・スタッフに対して話を聞くこと(会話でなく対話)
・感謝すること
・褒めること
5.スタッフに実行して欲しいこと
・メモをとること
・本を読むこと
・目標を持つこと(1年・2年・5年後)
・尊敬する人を持つこと
短い時間でしたが、どれをとってもなるほどと納得させられることばかりで、とても興味深いお話でした。ローズマリー女史の講演内容に所々共通する部分もあり、医院に勤めるものとして色々考えさせられることばかりでした。素直になること・Dr.やスタッフとの対話・褒めること・感謝すること・目標をもつことなど、これから少しずつでも意識していけるように努めたいと思います。
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シンポジウム
「患者さんの信頼を勝ち取り、医院経営を守るため−矯正を取り巻く動向を踏まえて−」
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歯科新聞アポロニア21編集長 水谷惟紗久氏
高額な患者負担をともなう自費診療においては、その治療の清算根拠などを明らかにすることがもとめられていくものと考えられます。矯正歯科の分野においては、診断、治療の妥当性を客観的に評価する基準がなく、事実上「各種流派」が林立している感があります。費用の清算根拠についても、明確にしえないのが現実で、これらのことが、患者さんの不安・不信感の背景となっていると思われます。トラブルが発生するのは、治療が終了した後、つまり関係が途絶えた後が多く、こうしたトラブルを避ける為には、何らかの形で患者さんとのつながりを持っているのが良いと考えられます。
矯正治療を行うことによる身体的、精神的苦痛の中で、当院を好きになってくれ、ファンになってくれる患者さんを増やすことは、並大抵ではないと思いました。
矯正装置を除去した日は最高の日だったのに、スタッフの人は誰も「おめでとう」と言ってくれなかった、誰も喜んでくれなかった。そのことにより、最高の日と思えなかったとローズマリー女史は言ってました。スタッフのちょっとした言葉かけや、応対によりその医院を好きになるか、嫌いになるか大きく変わってくると思います。
常に勉強することを忘れずに自身の向上に勤め、患者さんへの心配りを忘れることなく毎日の診療を行っていきたいと感じました。スタッフ皆の気持ちと患者さんの気持ちも考えて行動していきたいと思います。
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