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Question.
歯並びが悪くなる要因には3つぐらいの要因が考えられます。まず1つは、遺伝子的要因には、上下の顎の骨格形態・大きさと、歯の数・大きさに関することがあります。人は皆、親から遺伝的形質を受け継いでいるのですが、顎の大きさや、形態を決める遺伝子と、歯の大きさや形を決める遺伝子は違うものだと考えられています。ご両親や祖父母が受け口(反対咬合)や出っ歯(上顎前突)だったりすると、そのお子さんはよく似た歯並びになることが多く見受けられます。また、歯の萌出してくる位置や、歯の大きさ、歯の数などについても親子ではよく似ており、小さい歯(矮小歯)や、生まれつき歯の本数が足らない先天欠如歯があるご両親のお子さんは同じ様な状況になることが多く認められます。 2つ目は歯の大きさと顎の大きさの不調和によるものです。 私たち日本人は短頭型の民族で、本来的に長頭型民族の欧米人と比較して頭の骨・顎骨の奥行きが、彼らほど深くありません。元々、顎骨の奥行きが狭いことが、日本人が歯並びが悪い要員の一つになっています。 それに加え、最近のお子さんは食生活が軟食化しているためでしょうか、顎は小さくなっていく傾向にあります。子供達の大好きなメニューは{オ・カ・ア・サン・ヤ・ス・メ・ハ・ハ・キ・ト・ク}といわれています。すなわちオムレツ、カレー、アイスクリーム、サンドイッチ、ヤキソバ、スパゲッティー、ハンバーグ、ハムエッグ、ギョウザ、トースト、クリームシチューで、どれも軟食です。このような軟食によって、よく咬まなくても十分に栄養がとれるようになってきています。人間の体はよく働いていない、機能していない器官は、発達していきません。よく咬まないことにより、咀嚼筋は発達せず、咀嚼筋が付いている顎骨も大きくなっていきません。そうです。顎は退化(進化?)してきているため、小さくなってきているのです。これも歯並びを悪くしている深刻な要因の一つです。 また、顎の大きさや、形態を決める遺伝子と、歯の大きさや形を決める遺伝子は違う所にあることから、歯の退化(進化?)は顎の大きさや、形態とは無関係に起こってきます。特定の歯が小さくなったり(矮小歯)、形成されず生えてこなかったり(先天欠如)というようなことが現象として表れます。このような、先天欠如や矮小歯は上下左右の同じ歯に同時に表れるのではなく、どこか一カ所がそのような状態であったり、上顎の歯だけや下顎の歯だけに起こったりするため、左右や上下の歯の大きさや、数のバランスを崩し、不正咬合の原因となってきます。 これらの要素から、歯の大きさと顎の大きさの不調和によって、歯並び凸凹になったり、八重歯になったりしているのです。 菅沼與明 |
