#012
院長 菅沼與明

私は1993年にA.A.O.のInternational Memberになりました。それから数えて、Annual Sessionへの参加は今回で6回目のなります。Torontoは私が1993年にはじめて参加し たときに続き、2回目の訪問になります。 今回の学会のテーマはNext Odysseyと題して、21世紀の矯正歯科についての展望が主 題でした。治療法や診断、メカニクスなどプログラムはDocter向けの種々の Lecture、 Staff向けの種々の Lecture、Table Clinic、Case Display、商社展示など 多岐に及 んでいます。

  私は関心が深かった、TMD(顎関節症)やInterdisciplinary(各科間協力治療)、 Invisible Appliance(見えない装置)等を中心にLectureは聞きました。アメリカは 歯科での分業化が進んでおり、矯正歯科に限らず、歯周病科医、歯内療法科医、口腔 外科、インプラント科医、補綴科医、小児歯科医などの各専門治療のみを行う専門開 業医がかなり多くいます。歯科治療のほとんど全てが自費治療であるアメリカでは患 者がより質の高い治療を求めて各科専門のDr.の所を訪れています。当然、 Interdisciplinary(各科間協力治療)が必要になってくるわけです。

  わたしも、日々、当院の患者が矯正以外の一般歯科治療を受けるときに、患者さんが 選んだかかりつけ医とのコミュニケーションをいかに円滑にとって行くのかなどの悩 みもある訳ですが、アメリカでは患者の治療に対し、矯正歯科専門医がイニシアティ ブを取り、各科のDr.の舵取りを行って治療計画をプランニングしているとのことで、 うらやましい限りである。日本ではGenaral Dentist(一般歯科医)がほとんどを占 め、専門分野を持たず、広く浅く歯科診療を行っているのが、現状であり、矯正をと りまく他科(歯周病科、歯内療法科、インプラント科等)が専門医になりきれないの が現状であり、レベルもやはりアメリカに比べると・・・・。

  さて、アメリカの矯正歯科専門医はやはり、エリートで、しかもよく勉強していると 思いました。

 日本人の参加者は、ゴールデンウィークに日程が重なっているにも関わらず、例年と 比べやや少ないようでした。 開催期間中には医局の大学院・研修医時代の先輩や後輩で日本各地で開業されたりし ている先生や、アメリカに留学中の東京歯科大学矯正歯科の医局の先生などにもお会 いできて、いろいろな情報交換もすることができ、大変有意義でした。

  自分では、矯正に関する知識や、技術を十分な程に得ているつもりでも、医学の世界 は日進月歩なので、自分の歩を止めてはいけないとつくづく思いました。

トロントの名所CNタワー

ー広い商社展示会場ー
日本矯正歯科学会とは比べ物にならない規模。
アメリカでの矯正治療のニーズの高さがかいまみえる。



学会会場にて向かって右から東京都世田谷区で開業されている土屋先生、韓国ソウルで開業されているDr.車、埼玉県蕨で開業されている延島先生、3人とも東京歯科 大学矯正科の研修課程で私の1年先輩です。

学会の会場にて


学会会場近くのホテルにて、向かって左から南カリフォルニア大学に留学中の根岸先生、私の医局での3年後輩です。オクラホマ大学に留学中の坂本先生、医局での先輩です。前出の延島先生、土屋先生そして私。

トロントスカイドームにて、MLBトロントブルージェイズとオークランドアスレチックスの試合を観戦。唯一の息抜き。向かって左から東京歯科大学水道橋病矯正歯科の病院補助和知先生、前出の坂本先生、医局の後輩で東京の渡辺矯正歯科に勤務している河村先生、前出の根岸先生、私。