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| 2011 |

2011年1月20日に東京歯科大学水道橋病院で開催された第7回東京歯科大学外科的矯正治療勉強会に参加してきました
2011年1月20日(木)に東京歯科大学水道橋病院で開催された第7回東京歯科大学外科的矯正治療勉強会に参加してきました。



この勉強会は東京歯科大学の千葉病院、水道橋病院、市川病院の口腔外科と矯正歯科が中心となって3年ほど前から開催されている勉強会です。東京歯科大学出身の先生ばかりではなく、他大学の口腔外科医や矯正歯科医。そして他大学出身の矯正歯科専門開業医など多くの先生方に門戸を開いている非常にオープンな勉強会です。

今回は「Air wayから考える咬合の安定性」をテーマに、特別講演として千葉大学大学院医学研究院麻酔科学講座准教授 磯野史朗先生をお迎えして開催されました。







磯野先生は「上気道の解剖・生理と睡眠時呼吸障害 顎顔面成長・矯正の意義 ー小児の睡眠時無呼吸をを中心に−」と題した講演をされました。上気道の解剖や睡眠中の呼吸生理、呼吸障害についてお話しいただきました。特に小児の成長発育に関連する呼吸安定性の重要性、睡眠時無呼吸とその対応、そして、矯正歯科医療がその改善に果たす役割などをお話しいただきました。データに裏付けされたとても説得力のある講演で、感銘いたしました。 矯正歯科治療の成否と呼吸、上気道抵抗(扁桃腺肥大やアデノイド肥大など)が大きく関与していることは私が医局に残った当時から言われていることでしたが、静的な形態的なデータが多く耳鼻咽喉科医を説得するには不十分でしたが、麻酔科医の磯野先生に呼吸生理の観点から機能的なデータを示していただき非常に解りやすく、大人の睡眠時無呼吸症より、小児の睡眠時無呼吸症に対して矯正歯科医が対応していかなければいけないことが良く理解できました。

磯野先生の講演以外も東京歯科大学の3病院の口腔外科の先生が講演をされました。
演題と抄録を掲載します。

演題1「上顎をこんなに移動して息できるの?大丈夫? ー鼻腔の通気性を考慮した上顎の垂直移動についてー」
東京歯科大学千葉病院 口腔外科 渡邊 章 先生
上顎の上方移動の症例は、しばしば見られる。もちろん咬合関係、顎顔面のバランスなども重要であるが、術後の鼻腔の通気性にも考慮しなければならない。そこで当科で行っている「鼻腔の通気性を考慮した上顎の垂直移動」について症例を提示し消化したい。



演題2「移動量の大きい症例の術後経過について」
東京歯科大学水道橋病院 口腔外科 高野正行 先生
高度の顎変形症では咬合構成のために上顎骨、下顎骨の移動量が大きくなる症例がある。これらの症例においても上気道狭窄などによる生理学的問題が生じることはまれであるが、術後経過について詳細に検証してみたい。



演題3「閉塞性睡眠時無呼吸症候群患者の顎矯正手術の周術期管理の問題」
東京歯科大学市川病院 歯科・口腔外科 外木守雄 先生
顎口腔領域の手術では、術後の浮腫や出血により気道閉塞を生じるリスクを持つ。閉塞性睡眠時無呼吸症候群のような気道閉塞を起こしやすい症例では、さらに注意が必要となる。また咬合の改善を目的とした顎矯正手術にあたっても、潜在的に睡眠呼吸障害を持つ症例はあり、周術期の十分な気道管理への配慮は必要と考える。今回は呼吸と顎顔面手術との関連を検証してみたい。



3時間の時間があっという間に過ぎてしまった充実した晩強でしたが、約120名の参加者がありとても盛況でした。参加者には久しぶりに会った医局の同期や後輩がいたり、矯正歯科専門開業医の先生も関東のみならず、名古屋や京都、大阪、仙台などから参加されている先生にもお会いしました。皆さん勉強好きで、頭が下がります。私も今回の勉強会の内容についてはとても刺激を受けましたので、この勉強会で得た情報を菅沼矯正歯科での臨床に生かしていこうと思いっています。