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| 2010 |

2010年7月4日に東京大崎のニューオータニイン東京で開催されたPPAS矯正臨床研究会例会に参加してきました
2010年7月4日(日)に東京大崎のニューオータニイン東京で開催されたPPAS矯正臨床研究会例会に参加してきました。 PPAS矯正臨床研究会は古賀先生が主宰する矯正歯科の勉強会で、私も発足時からのメンバーとして古賀先生からお誘いを受け参加させて頂いています。年4回、春・夏・秋・冬に例会が開催されます。
今回は2010年夏期例会で7月4日(日)と5日(月)の2日間開催されました。私はあいにく2日目には東京歯科大学の歯科矯正学講座の非常勤講師として第4学年のチュートリアルがスケジュールに入っていたので1日目と2日目の午前の途中までしか参加できませんでした。
1日目には今回の例会のメインである外来講師講演が行われました。2日間の例会の際に、ほぼ年に1回、外来講師講演が行われます。今回は東京歯科大学市川総合病院の歯科・口腔外科(オーラルメディシン・口腔外科学講座)准教授の外木守雄先生に「顎変形症に対する外科的矯正治療とエアウェイ」と題した講演をして頂きました。
特に睡眠時無呼吸症に代表される睡眠呼吸障害に対する外科的矯正治療の役割に関して3時間半にわたってお話し頂きました。
睡眠時無呼吸症候群は高血圧や狭心症などの循環器疾患の罹患率が高く、重症未治療患者の5年生存率は85%前後とさているそうです。舌癌のStageⅠの5年生存率が、ほぼ100%で有ることかが考えると、放置しておけない疾患であるとのことでした。
睡眠呼吸障害と歯科医療の関わりとしては口腔内装置Oral Appliance(OA)の作成が挙げられ、OAによる効果としては、舌根沈下の予防、上気道の拡大、口唇の閉鎖、鼻呼吸の定着などの効果があるとのことです。 睡眠時無呼吸症候群は肥満によるエアウェイの狭窄が一般的に言われますが、日本人を含めたアジア系民族では肥満による影響は少なく、下顎が後退している小下顎症の場合が多いそうです。その点で、睡眠時無呼吸症候群の診断・治療には顎顔面形態の評価が必要不可欠とのことでした。そして、今後、その点を考慮して成長期に上顎の側方拡大や、下顎の前方成長促進を行いエアウェイを確保することが出来る我々矯正歯科医の役割は睡眠呼吸障害の治療や予防にとってとても重要になってくるとのことでした。
その後、エアウェイに配慮した顎変形症の手術のに関しての工夫に関してのお話を伺いました。外木先生はアメリカのスタンフォード大学に留学され、この睡眠呼吸障害の外科的矯正歯科治療を学ばれてきた、たぶん日本のこの分野の第1人者だと思います。講演はとても興味深い内容でした。 私も矯正歯科医として睡眠呼吸障害を予防できるような役目が果たせるようなので、この分野の勉強をもっとしなければいけないと感じました。

このほかのプログラムは会員による症例報告が行われました。今回は愛知県名古屋市で矯正歯科専門医院を開業している河村光輝先生と埼玉県で矯正歯科専門医院を開業している和知学先生がそれぞれ症例発表を行い、その症例に関して全会員がコメントをし、ディスカッションを行いました。 毎回、同じスタイルで症例発表は進行されますが、このディスカッションがとても勉強になります。
これからもPPAS矯正臨床研究会の仲間たちと研鑽を積んでいきたいと思います。