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| 2009 |

2009年11月16-18日に福岡で開催された第68回日本矯正歯科学会大会に参加し症例展示発表をしてきました
2009年11月16-18日に福岡で開催された第68回日本矯正歯科学会大会に参加し、矯正歯科治療の治療例の症例展示発表をおしてきました。

15日は早朝に、豊橋から自家用車で県営名古屋空港に向かい営名古屋空港から福岡空港。博多駅から新幹線で小倉まで移動し日本矯正歯科学会の市民公開講座に参加しました。私は日本矯正歯科学会の広報・啓発・HP委員会の幹事を務めておりますのでそのお仕事のためです。会場の井筒屋パステルホールは川の畔に位置し、小倉城が対岸に望める場所でした。



大会長の九州歯科大学顎口腔機能矯正学分野教授・山口和憲先生の挨拶、一般社団法人日本矯正歯科学会理事長・後藤滋巳先生のご挨拶に続きプログラムのスタートです。

一般社団法人日本矯正歯科学会理事で広報・啓発・HP委員会委員長植木和弘先生の座長による進行のもと「歯ならびが悪いと、どうなるの?」と題し、3名の先生が講演をされました。

「子供から大人の咬合の推移について」山口和憲先生(九州歯科大学顎口腔機能矯正学分野教授)
「矯正治療の必要性について」野田隆夫(野田矯正歯科クリニック・東京)
「顔と心と歯ならびと -顔や歯ならびはどうしてできあがるの?-」土持正(土持矯正歯科医院・宮崎)
各先生それぞれ40分づつ講演をされたのでかなり、長い時間でしたが、参加された170名ほどの一般の方々は真剣にお聞きになっていました。特に土持先生のお話は不正咬合の原因の一つである「片側咀嚼」「ほおづえ」「睡眠態癖」「歯ぎしり」「食いしばり」などに注目され子供のストレスや子育てにも言及されていました。とても面白く、私も興味深く聞かせていただきました。







さて、私は講演終了後に日本矯正歯科学会の広報・啓発・HP委員会の幹事として「歯ならび無料相談会」を担当させていただきました。6組ほどの方の歯並びの矯正歯科治療に関して、相談を受けました。「矯正歯科治療開始のタイミング」「矯正歯科治療を受ける医院の選び方をどうすれば良いか?」「矯正歯科治療中に転居をする可能性があるがどうしたらよいか?」いろいろな質問を受けました。ご相談においでになった方は皆さん真剣で、持ち時間を少々オーバーしてしまう方もいるほどでした。
ご自身やお子さんの歯並びに興味を持って頂き、適切な時期に矯正歯科医院にて矯正歯科治療を行うチャンスを見逃さないようにして頂きたいと思います。
日本矯正歯科学会の広報・啓発・HP委員会幹事の仕事も今年いっぱいで2年間の任期を終えることとなります。この日、夜に福岡に移動して最後の委員会を行いました。今回の市民公開講座の反省を行い、次期への引き継ぎ事項などを確認しました。そして食事とお酒でフリーディスカッションも盛り上がり「いつかアメリカの矯正歯科医会(A.A.O.)のようにテレビCMを流せると良いね。」なんて夢を語りながら夜は更けていきました。


さて、16日からは学会本番です。今回の大会は「QOLの向上を目指した叡智の集約 広がる歯科矯正学の役割」をテーマに福岡国際会議場とマリンメッセ福岡で開催されました。 私は症例展示発表をPPAS矯正歯科臨床研究会のメンバーと「McLaughlinシステムを用いたアングルII級1類抜歯症例」と題した矯正歯科治療の症例展示発表を行行ってきました。この中で私も1症例展示させて頂きました。
今回一緒に発表をしたのは下記のメンバーです。
林正樹・林矯正歯科(東京)
平久忠輝・たいらく矯正歯科(神奈川)
大内仁守・おおうち矯正歯科小児歯科クリニック(東京)
菅沼與明・菅沼矯正歯科(愛知)
林宏己・林歯科矯正歯科医院(千葉)
渡辺和也・渡辺矯正歯科(東京)
永井宏人・永井矯正歯科医院(神奈川)
二宮隆・二宮矯正歯科医院(愛媛)
新倉良一・新倉矯正歯科(神奈川)
古賀矯正歯科クリニック(東京)





講演には「記念講演」の「ヒューマノイドロボット研究とその医療・福祉への応用」と題した高西淳夫先生(早稲田大学理工学部機械工学科ヒューマノイド研究所教授)がされたり、「理工学からみた口腔機能」と題したシンポジュームが開催され、「発音発語 工学からみた発音発語」誉田雅彰先生(早稲田大学スポーツ科学部スポーツ医科学科教授)、「咀嚼とロボット工学 -開発と実用化-」沖野晃久先生(オキノ工業株式会社(東京))、「顎顔面骨格形態・下顎運動の三次元的可視化による診断支援システム」青木義満(慶應義塾大学理工学部電子工学准教授)の講演が行われました。ロボット工学の応用が医科、歯科でも徐々に進んでくることは予測できますが、矯正歯科医療の世界でも、ロボット工学が発達してくることを予感させます。
最近の矯正歯科臨床では見えない裏側矯正(内側矯正・舌側矯正)でドイツ製のインコグニートがワイヤーベンディングを機械(ロボット)で行っていると言う話を聞いたことがあります。これからこの分野が医療を進化させることは言うまでもないことでしょう。しかし、私は将来、ロボット工学は発達しても、技工的な部分はロボットが行っても、患者さんとふれあう部分に関してはロボットではなく、やはり人間であるドクターや歯科衛生士に行ってもらいたいと思うし、自分自身が医療を受ける立場でもやはり人間に行ってもらいたいと思います。さもなければ心の通った医療の本質を見失ってしますように感じます。



さて、今回の学会では他にも「垂直的咬合異常の障害と診断および治療について」と題した臨床セミナーや、「その診断、治療法のエビデンスは?」という臨床セミナー。「聴衆参加型 公開討論 -めざせWell-Beingな矯正歯科-」がスタッフ&ドクターセミナーとして開催されたりしました。そして、生涯研修セミナーでは「睡眠と呼吸に関わる矯正歯科の役割」。サテライトセミナーでは「顎変形症の評価基準を求めて」と「矯正歯科の卒後教育」など多くの講演が行われ、非常に盛りだくさんな内容でした。

また、2006年からスタートした専門医制度の更新のための症例審査がスタートしました。新規の専門医合格者の症例、認定医合格者の症例。そして、専門医更新症例の合格症例と多くの症例が提示され拝見することが出来ました。 来年は2007年に専門医を取得した私も更新のための症例審査にトライすることが出来ます。来年から3年間で3症例を提出しなければなりませんが、出来れば来年一気に3症例の審査を受けてパスしてしましたいと思っています。

いつも日本矯正歯科学会で楽しみにしている商社展示も大変盛況でした。今年は新しい製品、注目の製品は少なかったですが、ブラケットでは見えない裏側矯正(内側矯正・舌側矯正)で使用するリンガルブラケットを各社が出してきており、Ormcoの独壇場であった市場が崩れてきて活気が出てきているのが印象的でした。
また、ワイヤーもホワイトコーティングしたニッケルチタンワイヤーやステンレススチールワイヤーに続き、TPオーソドンティックジャパンがホワイトコーティングした結紮線やKobayashi Hookを発表してきていました。トミーインターナショナルからもロジュームコーティングした審美的なワイヤーにステンレススチールワイヤーを投入してきていましたんで、審美的に要望の強い患者さんに対応して菅沼矯正歯科でも、新たに装置に対して提案が出来そうです。



さて、学会は講演などを聴いたり、展示などを見たりする勉強の場であると共に、久しぶりに会う友人や仲間、先輩・後輩、そして業者の方などと情報を交換する絶好の機会です。今回もいろいろな方とお話しをさせて頂き、いろいろ有意義な情報を得ることが出来ました。
今回の第68回日本矯正歯科学会大会で得られた情報や技術を菅沼矯正歯科に来院される患者さんに提供し、少しでも患者に快適な矯正歯科治療を受けていただけるように努力していきたいと思います。
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