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| 2002 |
2002年6月13日 幼稚園歯科検診
院長 菅沼興明

私は、豊橋の某幼稚園の園医をしております。毎年春に歯科検診を行っております。
今年は先日6月13日の木曜日に約150名の園児の歯科検診を行っていました。当日は雨で、室内が薄暗く、口腔内が診査しにくく、条件はあまり良くありませんでした。 最近では、親の歯に対する関心が向上しているために、子供の齲蝕が減ってきているといわれています。しかし、豊橋では、まだまだ齲蝕の罹患率は随分高いのではないかと思われるほど、齲蝕を持った園児が多く感じました。
特に、年少組から年中組、年長組と大きくなるにつれ、齲蝕の頻度が高いようです。 この事は、幼稚園での間食などの食生活や、食後のブラッシングなどの齲蝕の予防活動にも問題があると考えざるを得ません。その点も、幼稚園の園長先生や保母さんにも指導させていただきました。また、齲蝕の罹患率には個人差が大きく、齲蝕のない子は全くないのですが、多数の歯に齲蝕が多発している子供も多く見うけられました。
もっと予防歯科や歯科啓蒙活動に努力してゆかなければ行けないことを痛感します。 また、この年齢の子供達は指しゃぶりなどの悪習癖による不正咬合が非常に多くみ受けられます。幼稚園で集団生活のなかで自然にこの癖が「異常で恥ずかしいことなのだ」と、理解させてあげることが保母さんには必要だと思います。現在では「指しゃぶり」などの習癖は、ストレスの解消に行っていると言われているため、私たちも無理矢理それを止めさせるような指導は行っていません。お子さんたちがなるべくストレス無くこのような習癖を改善できるよう指導をしています。小学校に入って、永久歯になっても癖が続いていると「上顎前突」や「開咬」などの不正咬合の症状が歯性から骨格性に移行して行き、矯正治療も難易度が難しくなって行きます。もちろん矯正治療により改善は出来ますが、今後の成長発育への影響もあります。歯列や咬合のことだけを考えれば悪習癖は早期に改善した方が良いに決まっています。
また、まだ乳歯の状態や、乳歯から永久歯に交換したばかりなのに既に顎と歯の大きさのバランスが悪く、デコボコ(叢生)になってる園児も多く見かけます。永久歯 への生え代わりによって、かなりひどい叢生になるだろうと予想されます。顎の成長が悪いのでしょう。現代の子供達の宿命なのでしょうか?
また、癒合歯や乳歯の先天欠如が高頻度で認められます。年々増加しているように感じています。このようなお子さんにも矯正学的な観点から永久歯への交換を注意深く経過観察を行ってあげることは、予防歯科的に非常に重要だと思われます。
私は豊橋市歯科医師会の公衆衛生部の部員でもあります。公衆衛生部は歯科治療の重要性などをPRする啓蒙活動が大きな仕事の一つです。予防歯科や矯正歯科の啓蒙活動をもっと充実させる必要があることを痛感した一日でした。















