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| 2001 |

2001年5月4日~8日 「American Association of Orthodontists101th Annual Session」に参加して
院長 菅沼興明

私は1993年にA.A.O.のInternational Memberになりました。それから数えて、Annual Sessionへの参加は今回で6回目のなります。Torontoは私が1993年にはじめて参加し たときに続き、2回目の訪問になります。今回の学会のテーマはNext Odysseyと題して、21世紀の矯正歯科についての展望が主題でした。治療法や診断、メカニクスなどプログラムはDocter向けの種々の Lecture、 Staff向けの種々の Lecture、Table Clinic、Case Display、商社展示など 多岐に及 んでいます。

私は関心が深かった、TMD(顎関節症)やInterdisciplinary(各科間協力治療)、 Invisible Appliance(見えない装置)等を中心にLectureは聞きました。アメリカは歯科での分業化が進んでおり、矯正歯科に限らず、歯周病科医、歯内療法科医、口腔外科、インプラント科医、補綴科医、小児歯科医などの各専門治療のみを行う専門開業医がかなり多くいます。歯科治療のほとんど全てが自費治療であるアメリカでは患者がより質の高い治療を求めて各科専門のDr.の所を訪れています。当然、 Interdisciplinary(各科間協力治療)が必要になってくるわけです。

わたしも、日々、当院の患者が矯正以外の一般歯科治療を受けるときに、患者さんが選んだかかりつけ医とのコミュニケーションをいかに円滑にとって行くのかなどの悩みもある訳ですが、アメリカでは患者の治療に対し、矯正歯科専門医がイニシアティブを取り、各科のDr.の舵取りを行って治療計画をプランニングしているとのことで、 うらやましい限りである。日本ではGenaral Dentist(一般歯科医)がほとんどを占 め、専門分野を持たず、広く浅く歯科診療を行っているのが、現状であり、矯正をとりまく他科(歯周病科、歯内療法科、インプラント科等)が専門医になりきれないの が現状であり、レベルもやはりアメリカに比べると・・・・。

さて、アメリカの矯正歯科専門医はやはり、エリートで、しかもよく勉強していると 思いました。

日本人の参加者は、ゴールデンウィークに日程が重なっているにも関わらず、例年と 比べやや少ないようでした。開催期間中には医局の大学院・研修医時代の先輩や後輩で日本各地で開業されたりしている先生や、アメリカに留学中の東京歯科大学矯正歯科の医局の先生などにもお会 いできて、いろいろな情報交換もすることができ、大変有意義でした。

自分では、矯正に関する知識や、技術を十分な程に得ているつもりでも、医学の世界 は日進月歩なので、自分の歩を止めてはいけないとつくづく思いました。