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| 2001 |

2001年5月31日 幼稚園歯科検診
院長 菅沼與明

私は、豊橋の某幼稚園の園医をしております。毎年春に歯科検診を行っておりますが、 開業以来行っておりますので、今年で7年目になります。今年は先日5月31日の木曜日に約150名の園児の歯科検診を行っていました。当日は曇りの天気で、室内が薄暗く、口腔内が診査しにくく、条件はあまり良くあり ませんでした。
最近では、親の歯に対する関心が向上しているために、子供の齲蝕が減ってきている といわれています。
しかし、豊橋では、まだまだ齲蝕の罹患率は随分高いのではないかと思われるほど、齲蝕を持った園児が多いと感じました。、私が大学院で在籍していた10年ほど前に医局から派遣され行った「東京都江戸川区の3歳児検診」や、千葉県の幼稚園児の検診と比較しても多いように感じました。豊橋の予防歯科や歯科啓蒙活動はそれほど遅れ ているのかと痛感します。
特に、年少組から年中組、年長組と大きくなるにつれ、齲蝕の頻度が高いようです。この事は、幼稚園での間食などの食生活や、食後のブラッシングなどの齲蝕の予防活動にも問題があると考えざるを得ません。その点も、幼稚園の園長先生や保母さんに も指導させていただきました。
また、この年齢の子供達は指しゃぶりなどの悪習癖による不正咬合が非常に多いこと です。幼稚園での生活の内に自然にこの癖が「異常で恥ずかしいことなのだ」と、気 づかせて上げることが保母さんには必要だと思います。
小学校に入って、永久歯になっても癖が治らないと「上顎前突」や「開咬」などの不 正咬合の症状が歯性の物から骨格性に移行して行き、矯正治療も難易度が難しくなっ て行きます。
また、乳歯なのに既に顎と歯の大きさのバランスが悪く、デコボコ(叢生)になって る園児も多く見かけます。永久歯への生え代わりによって、かなりひどい叢生になる だろうと予想されます。顎の成長が悪いのでしょう。現代の子供達の宿命なのでしょ うか?

私は豊橋市歯科医師会の公衆衛生部の部員でもあります。公衆衛生部は歯科治療の重 要性などをPRする啓蒙活動が大きな仕事の一つです。予防歯科や矯正歯科の啓蒙活動 の重要性を痛感した一日でした。
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