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| 2003 |

2003年2月19日 『中日本矯正歯科医会 第104回例会』に参加して

歯科衛生士  近藤千香 川合香奈 岩瀬さよ子 加藤文美
  平成15年2月19日(水)、名古屋市内のマナハウスにて「中日本矯正歯科医会第104回例会」が開催され参加してきました。名古屋で開業されている池森由幸先生の会員発表と東京都で開業されている秋広良昭先生の特別講演を聴き、学んできました。

★特別講演★
【矯正歯科単科専門開業医がどのように社会と関わるのか】
池森由幸先生

現在、矯正歯科医療では「綺麗な歯並び」「よりよい機能を備えた咬合」「顔貌とのバランスを考えた口許」を提供していますが、今後は矯正についてより深く理解してもらい患者さんを増加させていかなければ浮沈に関わってくる。そのためには、自らの主張を顧客、一般大衆という不特定多数の人々に伝えなけらばならない。その手段として広報活動を今後とりいれてゆくことも必要なことではないだろかと言うことをお話しされました。

〈患者さんは何を求めているのか?〉
・技術・時間・費用
→総合的に評価する「快適」
・情報・安全・満足

★特別講演★
【MFTの目的・手段 ~過去から未来へ~】
秋広良昭先生
    食事が上手に出来ないこと=咀嚼筋が上手に働いてないというイメージから、咀嚼筋の機能回復ばかりが注目され、片手落ちのリハビリを続けるために、なかなか機能回復がおきません。構音・摂食・嚥下は、顔面神経支配筋肉群と三叉神経支配筋肉群との調和も必要なのです。口腔筋は筋組織です。筋組織の能力は年齢やおかれている環境と共に変化します。特に加齢に伴って筋組織が衰えてくるので術前はもちろんとのこと術後のMFT(口腔筋機能療法)もしっかりと行わなくてはならない。また便宜抜歯を行うことにより、舌は今までの位置より下がってきます。その前にトレーニングを行わないと、後戻りの原因になってくるそうです。
  • 口唇をストレッチすることで誰でもスポットを必ず獲得できる。
  • 舌尖部〔舌の先〕を上前方へ引き上げる働きは、舌骨上筋を引き上げることにつながり呼吸のための気道が確保できる。
  • 喉は呼吸と食べ物の通り道で、しかも人間は発声という機能をもっていため上気道を広く取ろうとしてスクランブル交差点の様になっている。
  • 口呼吸の子供は、呼気が口腔を通る度に唾液が蒸発して口腔内は乾燥し、唾液の清掃、殺菌、潤滑作用などが発揮されない為に、口内炎、カリエス、歯周病等の疾病が発現してくる。       
  • いくら歯磨きをしても着色や歯石がつく人は口呼吸である可能性が高い。それは歯牙表面にタンパク質、ペリクルが乾燥してひび割れし着色している。
  • 口呼吸のストレスから起きる生活習慣病が起こりやすくなるのでは?
    嚥下障害→呼吸障害→ストレス→生活習慣病
◎秋広先生が自ら考案された口腔筋機能をトレーニングする器具◎
“つぐみちゃん〔乳児用口呼吸予防器具〕”→ 夜泣き、おしゃぶり、よだれ、おねしょ、うつぶせ寝、横向き寝、いびき、喘息、虫歯、口臭、風邪、乾燥肌などを予防することができる。

▲授乳の時、赤ちゃんは乳を吸っているだけでなく、口唇の力でしごいて母乳を集めてから吸っている。口唇の筋肉が弱いと口呼吸の原因になる。

“パタカラ〔MFT 〈口腔筋機能療法〉器具〕”→口臭、いびき、顔やせ、リハビリに効果がある。
▲口唇周辺の筋肉強化により、口呼吸が鼻呼吸になる。    
▲口腔内の乾燥を防いで口臭を解消する。
▲口唇の筋力の強化で、睡眠時のいびきが治まる。
▲口唇の筋力を鍛えて顔全体を引き締める。
▲口唇のトレーニングで自宅でリハビリ。脳血管障害などで生じた表情の喪失、口唇の麻痺、よだれ、発音の不明瞭化などの機能回復を目的としたリハビリが可能である。

“ちゅうLip〔MFT〈口腔筋機能療法〉器具〕”→ 近日発売予定。ペットボトルに取り付けられるタイプで“つぐみちゃん”の大人バージョンである。
  ☆感想☆

MFT は歯科矯正治療のためだけではなく、舌が正しい位置につくということは健康にもつながり、生命維持に大変必要だということがわかりました。今回特に、秋広先生が考案せれたMFT 器具にとても魅力を感じました。今後、私達でパタカラを試しに使用し、患者さんにより良い情報を提供したいきたいと思います。