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2007年11月14・15日 栃木県宇都宮市の栃木県総合文化センターで開催された第35回日本臨床矯正歯科医会大会に参加しました

栃木県宇都宮市の栃木県総合文化センターで開催された
第35回日本臨床矯正歯科医会大会に参加しました。
平成19年11月14日(水)・15日(木)に栃木県総合文化センターで開催された、第35回日本臨床矯正歯科医会大会『矯正歯科医療変革期への対応 ― 更なる質の向上と効率化をめざして―』に参加してきました。前日の13日(火)に診療を早く終了し、宇都宮まで移動をしました。
【スタッフプログラム I 】
『リジリエンシーを育てる矯正歯科治療』
東北大学大学院文学研究科心理学講座教授
仁平 義明 先生
リジリエンシーの要素
(1)自分を信頼して、あきらめないで自分が努力をすれば、問題は解決し成功できると信じる(自己信頼)
(2)つらい時期があっても、未来は必ず今より良くなると思っている(肯定的人間観)
(3)自分にはこの世に存在する意味があり、人生には何か意味があると思い、自分を大事にする
(自己尊重・有意味性)
(4)少々の欠点や失敗があることをみとめながらも、自分を愛せる(自己受容)
(5)人間というものは本質的には良いものだと思う(肯定的人間観)
(6)自分を見守ってくれる人は必ずいると信じ、必要なときには人の助言や助けを求めることができる
(他者の信頼と利用)
(7)困難な状況や危機にあっても、事態をある程度客観的にみることができる(平静さ)
(8)困難な状況を解決するために必要な情報を求める(情報収集)
(9)必要なときには、リスクを冒すことができる(リスクテーキング)
(10)自分の人生は、自分独自なもので、自分自身の意志でたち向かう必要もあることを知っている
(実存的孤独)
リジリエンシー
・本来は物理の概念 「弾力性」「柔軟性」「復元力」「回復力」
・強いストレスによる影響から回復できる心的特性 「心のしなやかさ」「心の回復力」
・虐待や親の精神障害など、強い長期的ストレスがあっても精神的に健康に育っている子供の存在への注目
・単純な「心の強よさ/不屈さ」とはニュアンスが異なる
基本的発想
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Resilience:うまくいった適応の状態(現象・過程)
Resiliency:人格特性(能力)
※子どもにとって大事なのは、“ほめられる”ことでも“叱られる”ことでもない
関心を持つということが大事(特に父親よりも母親の方が高い)
“親の無視、無関心”は叱られるよりも辛い
リジリエンシーが強い子供は、逆境にも耐え抜く力を持っているようです。リジリエンシーを引き出すのには、1人ではなく周りの協力が大切なことがわかりました。矯正治療も、最終的にはその子に良い結果を生むことではありますが、その治療中は痛みや装置の煩わしさなどの様々なストレスを生じさせてしまうものです。けれども自分たちのような医療に、その人に関わる立場である人間がその子たちにどのように接するかによって、リジリエンシーを育てていくことも可能になるのではないでしょうか。
☆ナースと患者のコミュニケーション
仕事そのものにかかわる発言(道具的言語行動) ⇒ 約40%
人間関係・感情的交流にかかわる発言 ⇒ 約60%
1)人間関係的/社交的行動(約40%)
・個人的な事柄について発言
・ジョーク
2)感情的交流行動(約20%)
・心配 ・保証 ・共感
☆治療を受ける子供へのメッセージ
リジリエンシーの高い子供を育てることを意識したメッセージ
長く続くだろう治療へのコンプライアンスを促進することもある
矯正歯科治療を受ける、特に年齢の低い患者さんの中には親に言われてわからないまま始めている人もいると思います。矯正歯科治療は治療期間が長いため、小さな子どもだけではないとは思いますが、多大なストレスを受けているかもしれません。途中で治療が嫌になってしまわないように、来院時の声かけにも気を付け、楽しく通院できるような医院にしていきたいと思いました。
【スタッフプログラム II ラウンド・テーブル・ディスカッション】
『矯正歯科医会スタッフ・ブラッシュアップ・プログラムを作ろう パート2
具体的な研修プログラムに練り上げよう』
前回、例会の時に行われたスタッフプログラムでは、現状の取り組みと問題点を紹介しあいました。職種や経験年数によって、いろいろな優しさや意欲があふれていました。今回はそこで出されたいろいろな取り組み、工夫、悩み、疑問などを参考にして、新人研修マニュアル兼診療システム改善プログラムを作ってみようという内容でした。
難しいところ、コツがあるところは、その勘所のアドバイス
講演会や研修会等による情報収集/実習が必要なのはどんなところ?
院長に改善希望を伝えるとしたらどこをどうして欲しい?
今回もあらかじめ10項目のテーマから一つ選び、各テーブルに別れて話し合いました。
1.診断に使える口腔内写真を一人で撮る
2.正確な情報収集のためのレントゲンの位置付け
3.医療面接:患者さんの情報をどうやって集めるか
4.矯正歯科技工の勘所:早くきれいに使いやすく
5.効果的な予約の取り方/キャンセルを減らす工夫
6.ホスピタリティマインドとヒューマンコミュニケーション
7.口腔衛生指導とカリエスリスクコントロール
8.口腔衛生指導とペリオのコントロール
9.診療介助をスムーズに行う勘所
10.保定とメインテナンスを確実に行うには
今回のテーブルディスカッションでは、参加したスタッフの半分がテーブルの進行役を任され、以前とは違う緊張感を持って参加してきました。各テーブルそれぞれのテーマで、進行役がリードをとって話し合いを行いました。最初はなかなか意見を出すことはできませんでしたが、気がつけば和気あいあいとテーブル毎に盛り上がり、楽しく話し合いができました。他医院のスタッフとも情報交換ができ、それぞれの意見がとても参考になり、大変有意義な時間を過ごすことができました。
【特別講演 II 】
『口で喋る:その魅惑的な生体現象と臨床課題』
大阪大学 名誉教授
和田 健 先生
| 立体視 |
二足歩行
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言語化
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脳と心の芽生え
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| 大脳化 |
集団生活
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コミュニケーション
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感情の脳:大脳辺縁系ノ五感の全ての情報を集めて判断する扁桃体
感情の脳は無意識下で人間の行動を支配
| 聴器 |
言語中枢
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構音器官
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音波
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コミュニケーションのなかでも、“口で喋る話しことばspeech”は脳が意識したことを言語化し、心を具体的に表現できる手段として人間だけに授かった能力です。これにより、私たちは過去を辿り、現在を語り、未来を想像することができ、さらには家庭のみならず社会や国家をも組織できるようになりました。飲んだり食べたり、歌ったり笑ったり、多様なコミュニケーションの主役を担う口は、いつも忙しく働きながら幸福を感知しようとしています。この幸福を感知する口に直接対処し、その器の不都合を改善することを専門職とする臨床矯正歯科医は、人間の幸福に直接関与する最も尊い立場にあるということになります。鼻咽腔閉鎖の制御機構の解明から口蓋裂および発見の手がかりについても参考症例を見させていただきました。非常に内容が濃く、生態的なことをお話ししてくれました。私たちには難しい話でしたが、改めて話す力を考えさせられました。
















