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| 2006 |

2006年4月19日 名古屋国際ホテル(愛知県名古屋市中区栄)で開催された第31回中日本矯正歯科医会総会に参加して


2006年4月19日に名古屋国際ホテル(愛知県名古屋市中区栄)で開催された第31回中日本矯正歯科医会総会に参加してきました。そのレポートをします。

総会は年に1回毎年4月に開催されますが、下記のスケジュールにて開催されました。 特に今4月に保険改正がありましたので、それに関して不明な点が多く、届け出事項なども含めて谷田保険担当理事から詳しいお話があり、参考になりました。

商社展示も行われ、各社の方々が矯正歯科材料などの展示がされました。毎年おなじみの顔ぶれがならび、色々と情報交換・意見交換が出来て非常に有意義でした。

会員発表は愛知県春日井市で開業の向井陽会員が「Hotz床について」を発表されました。向井先生は口腔外科医として愛知学院大学に長年勤務した後に、矯正歯科の研修を受け矯正歯科にて専門開業をされておりますので、唇顎口蓋裂や顎変形症、顎関節症に関しての造詣が深く、中でも今回は大学時代の研究テーマである唇顎口蓋裂の分野でHotz床に関しての発表をされました。上顎こつの裂成長を起こさせず、患児の栄養補給に欠かせない物です。私は制作の経験はありませんが、顎裂閉鎖までの期間の上顎成長の重要性が理解できました。

特別講演は岐阜県岐阜市の朝日大学歯学部 口腔構造機能発育学講座 歯科矯正学分野教授の北井則行先生が「顎顔面形態に関する三次元画像解析」を発表されました。デンマークのコペンハーゲンへの留学経験を交えCT・MRを利用しての三次元画像解析に関して講演をされました。日本の歯科大学の矯正歯科学分野の教授としては若手の先生ですが、研究をアクティブにされ、また臨床や研修医教育、学生教育にしっかりとしたビジョンをお持ちにっていることがお話から伺い取れました。



下記に当日のスケジュールと向井陽会員と北井則行教授の抄録を掲載します。

2006年4月19日(水曜日)
会場:栄・名古屋国際ホテル 総会講演会場 2階紅梅の間
懇親会会場:2階若葉・桜の間


スケジュール
13:00~ 受付
13:30~14:40 総会&理事会報告、他(14:00~ 保険改正について 保険担当谷田理事)
14:40~15:00 休憩 ・ 商社展示閲覧
15:00~16:00 会員発表「Hotz床について」 向井陽会員
16:00~16:20 コーヒーブレイク&商社展示閲覧
16:20~18:20 特別講演 北井則行朝日大学教授
18:30~ 懇親会

 

Hotz床について/むかい矯正歯科 向井陽

Hotz床はチューリヒ大学の小児科医・歯科矯正医のMargaret Hotzにより考案された口蓋裂閉鎖床です。

我が国には1980年代後半に導入され、現在では口蓋裂のMulti-Disciplinary Approachの中での重要な治療手段の一つとして多くの施設で定着している感があります。その効果は「哺乳の補助」と「顎発育の誘導の2点に集約されますが、演者は長年にわたりその「顎発育の誘導」についての研究に携わってまいりました。

そんな中、劇的な効果が認められた症例を多数経験し、その有効性については疑いの余地は無いと考えております。

ここではHotz床の概要とともに、演者が口唇口蓋裂の顎発育の研究に用いた上顎顔面一体模型をご紹介し、歯科矯正治療において考慮すべき口唇口蓋裂の形態的特徴について再確認してみたいと思います。

顎顔面形態に関する三次元画像解析
朝日大学歯学部 口腔構造機能発育学講座 歯科矯正学分野/北井 則行

近年、高解像度CTおよびMRIの著しい進歩によって、頭蓋顎顔面領域の硬組織および軟組織形態の三次元的特徴を高精度に記録・解析することができるようになり、重度の顎顔面形成異常を有する患者では、外科的手術を含む矯正歯科治療の診断・治療計画、治療結果の評価および予後観察のために、CT・MRIを用いた三次元形態解析を日常的に行うようになってきている。
このように、顎顔面形態について、CT・MRIを用いた三次元画像解析を行うことは、

(1) セファロ画像などの二次元投影画像では重なって表示される構造物の位置関係を三次元的に把握できる
(2)内部構造の精査が可能である、
(3)軟組織と硬組織の位置関係を三次元的に把握できる

などの理由により、臨床で多く応用されるようになった技術である。本講演では、埋伏歯の認められる症

例、頭蓋顎顔面に形成異常の認められる症例、顎顔面に関して極端にバランスの悪い成長パターンを有し外科的矯正治療を必要とする症例、なかでも顎の左右非対称症例および骨格性下顎前突症例に対して行ったCTを用いた三次元画像解析、および顎関節に臨床症状を認める症例に対してMRIを用いて行った顎関節の四次元的(含時間軸)な解析を通じて、CT・MRIを用いた三次元形態解析の有用性について紹介する。