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| 2008 |
2008年10月26・27日東京で開催された矯正歯科研究会 (PPAS-SC)の例会に参加してきました

今回は歯周病と矯正歯科治療の関係を学ぼうと東京都でご開業の西堀雅一先生をお招きして講演をして頂きました。西堀雅一先生の後略歴は1984年昭和大学歯学部卒。東京医科歯科大学にて歯科麻酔認定医を取得後、ペンシルバニア大学に留学され歯周病科、歯周補綴科の専門医を取得されました。その後、1997年に日本国内で初の米国歯周病学会認定医を取得されています。東京の千駄ヶ谷に本院と六本木に分院があり、その他、六本木ヒルズにもと医院を3件もお持ちの歯科業界ではとても高名な先生です。
今回はお忙しい中を時間を割いて頂き特別講演「歯周治療と矯正歯科治療」をして頂きました。昼食を挟んでの数時間にもなる講演の間、集中して先生の講演を伺うことが出来ました。
先生のお話の中で、実際の症例を見せて頂きながら「慢性歯周病ならば炎症のコントロールをすれば歯をすぐに失うことはほとんどない」と言われたことが印象的で「侵襲性歯周炎。特に広汎型侵襲性歯周炎のうち急速進行型が一番やっかい」とのお話でした。
「30歳台で1/2の骨欠損がある部位があれば侵襲性歯周炎が疑われ、家族性に起こる場合有る」とのことでした。
矯正歯科治療を歯肉・歯槽骨の位置を移動するために行うと言うことで、矯正歯科治療で歯の挺出をさせ付着歯肉の位置を移動させその後、補綴を行う方法を詳しく見せて頂きました。この方法は健康な歯周組織の点からと審美性の回復といった点から有利になります。これまでもこのようなことは経験していますが、今後、審美的な要求が益々深まるとともに、高齢化社会を迎えますので、益々、ニーズが増える可能性があり、重要になってくるでしょう。
また、矯正歯科医として治療が非常に難しい分野でもあるガミースマイルに対しても、歯肉と歯冠との関係、セメントエナメルジャンクションの位置の問題を診査し、適応症を述べられ、唇側の骨のみ削る方法を紹介されていました。
下顎前歯の歯肉退縮に対して口蓋の結合組織を移植したり、埋伏歯の開窓の際に付着歯肉と結合組織を移植したりと言った矯正歯科治療に隣接する外科的な歯周治療も消化されていました。
アメリカでの留学経験から、アメリカでは補綴物が一生物ではないことをきちんと説明しておく必要があり、トリートメントコーディネーターは、治療の際に必ず「これはあなたにとって1つ目のインプラントです」とか「これはあなたにとって1つ目のラミネートベニアです」と説明をするとのことです。
西堀先生の経験からインプラントの平均的な寿命は10年程度のではないかとのことでした。

参加者集合写真前回の7月の二階堂先生の特別講演に引き続き歯周病専門医の西堀先生の講演を聴くことが出来て非常に有意義でした。9月には日本臨床矯正歯科医会の大会でも歯周病と矯正歯科治療に関する講演を聴く機会がありましたが、ペリオの世界も各先生ごとに考え方や治療が少しづつ異なることが少し解りました。
二階堂先生はGTRやエムドゲインといった再生医療や抗菌剤を用いた治療を積極的に行われていたが、西堀先生はオーソドックスなクラシカルな治療を丁寧にされている気がしました。どの先生も「歯槽骨内に歯を並べることが重要」と言われていたことが印象的でありました。方法は多少違っていても目指している医療は同じなんですね。
いずれにしても、歯周病の傾向がある患者さんに関しては歯周病専門医と連携をしながら、歯周病の治療、そして矯正歯科治療を進めていくことが重要だと感じました。
その他、2日間でメンバーの先生方の症例発表やディスカッションが行われました。
良質な矯正歯科治療を患者さんに提供していくために、日進月歩の医療の世界では自己研鑽は当然の義務です。しかしながら自分自身が常にきちんと自己研鑽出来る環境にしておくこと非常に重要です。今後とも、良質な矯正歯科医療を患者さんに提供していくためにも自己研鑽していく所存です。















