愛知県豊橋市の矯正歯科【菅沼矯正歯科】(豊川市 蒲郡 田原市 新城市 湖西 岡崎市 浜松市)
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| 2008 |

2008年10月22日 愛知県名古屋市中区栄のマナハウスで開催された中日本矯正歯科医会の第126回例会に参加してきました
中日本矯正歯科医会は1976年に発足した愛知県・岐阜県・三重県の矯正歯科開業医による団体で、矯正歯科臨床技術の研鑽の機会を増やそうという趣旨のもとに活動をしています。私も開業以来、所属させて頂いております。

当日は理事会報告の後、会員発表が2名の会員の先生から行われました。
会員発表は豊田市でご開業の三宅泰貴先生が「顔貌改善のためLe Fort III 型骨切り術をおこなった外科矯正症例」と題する発表をされました。講演でまずはご自身の6年開業してから経過した環境に関して説明をされました。豊田市は昨年、市町村合併により愛知県で一番の面積と、豊橋市を抜いて名古屋市に次いで愛知県2番目の人口を有する都市となりました。言わずとしれた世界企業のトヨタ自動車のお膝元です。そんな所での開業のエピソードをお話し頂いた後、Crewson症候群による上顎の後退と眼球突出を伴う顔貌の改善を主訴とする患者に形成外科と連携してLe Fort III 型骨切り術を併用し、改善を行った症例の発表をされました。非常に珍しい症例を形成外科と連携され上手く治療をされていました。私はLe Fort ・型骨切り術に関しては教科書や文献でしか見たことがないので、実際の症例を拝見させて頂き、非常に勉強になりました。発表には39歳、開業6年と日々、頑張っている三宅先生が伺い知れました。

もう1件の会員発表は岐阜市でご開業の浅井保彦先生が「大臼歯抜歯 ー矯正治療におけるその位置付けー」と題する発表をされました。ご自身の治験例から大臼歯抜歯をされた60症例に関して検討をされ発表されていました。欧米の文献を紹介され、欧米での大臼歯抜歯と日本人の大臼歯抜歯が異なる目的でおこなわれていること、先生の症例を9つのタイプに分類され考察をされていました。大臼歯を抜歯し矯正歯科治療をおこなわなければならない症例を分類されその目的と利点・欠点を注意事項を整理して頂き非常に示唆に富む講演で、大変参考になりました。

休憩の後、2名の会員の症例発表がおこなわれました。名古屋市緑区でご開業の小松真佐子先生が「顔貌の審美性を考慮して骨の移動量を決定した外科的矯正治療例」と題した症例発表をされました。上顎を3分割するLefore I 骨切り術で前方の骨片を4mm下方移動、臼歯の骨片を側方に7mm拡大し、下顎はS.S.R.O(下顎枝矢状分割法)によるSet Backをおこなった症例を発表頂きました。審美的な問題も改善され安定した咬合も得られた症例を見せて頂きました。

続いて名古屋市の名駅前でご開業の酒井優先生が「上顎骨臼歯部の垂直方向への過成長が伴った上下顎前突症例」と題した発表をされました。スプリントを使用し顎位を安定させると下顎が後方に後退し、前歯部開咬になった症例でした。この症例の矯正歯科治療にはインプラントアンカレッジによる上顎大臼歯の圧下をスプリントで顎位を維持したままおこない、その後、上下顎両側第1小臼歯の抜歯をして、改善されていました。咬合も、顔貌も良好に改善した症例を見せて頂きました。

発表された小松先生と酒井先生は日本のRothグループ(研究会)のメインメンバーですので、スプリントを使用した顎位の安定、顎関節症の改善を行い、その後にその顎の位置で良く咬めるように矯正歯科治療を開始するという考えです。
私も顎関節症状のある患者さんにはスプリントを使用しますが、非常に手間の掛かる方法ですし、患者さんにとってもはじめは「めんどくさい」とおもわれますが、患者さんの健康や審美的で機能的咬合のためを考えれば「急がば回れ」で効果的な方法だと思います。

今回の中日本矯正歯科医会例会も非常に勉強になりました。