| 2008 |
2008年10月14・15日 掛川市のヤマハリゾートつま恋で開催された第36回 日本臨床矯正歯科医会大会に参加して
平成20年10月14日(火)・15日(水)に静岡県掛川市ヤマハリゾート つま恋で開催された、第36回 日本臨床矯正歯科医会大会『よく学び、よく遊べinつま恋』に参加してきました。



スタッフプログラム・
『患者さんが“心の風邪”をひいてしまったら~対応の方法』
東北工業大学准教授、臨床心理士 布柴 靖枝 先生

幸せ(主体的)に生きるための3条件 【生き方の自己決定】
- 自分を知っている人……長所も短所もあるがままに受容(本当に強い人は自分の短所も認めてる人)
- 自分を表現できるものを持っている人……(これぞ自分を表現できる)
- 自分自身をプロデュースする力……自分を選びとる・自分らしい生きかた
自己肯定感・自己効力感・レジリエンシーの向上
自分の力で「幸せ」を獲得できるように
| 「自己決定」がキーワード…… | 「気づき」が「自己選択」につながる。 自己選択できたことは、「自己責任」が取ることができ、困難にも 「主体的」に立ち向かっていくことができる。 |
不登校児童・生徒の要因とその対応
- 愛着障害(安定した愛着形成の阻害)……5歳前におこる幼児期の愛着形成不全
例:虐待・親の不仲・病気・養育者が頻繁に変わる・きょうだい葛藤・親役割代行(PC) - うつ病・抑うつ状態……やる気のなさ・無気力・いい子の息切れ型
- 軽度)発達障……いじめの対象・対人関係問題
うつになった人への声かけ
・禁句 がんばって! 怠けていないでしっかりしなさい! いつまで何やってるの!
お兄ちゃん(お姉ちゃん)でしょ!
助言・励ましや叱責は逆効果。むしろ、「あせらず、ゆっくりと」と声をかけた方がよい。
うつになったと思ったら
- 通院(精神科・心療内科)して、早期治療 (自分で治そうとすればするほど悪化する)
- カウンセリング=再発防止のために
- ゆっくり休養をとる。あせりは禁物
- 大切な人と死なない約束をする
- 孤立させない・家族の協力(安心・安全の居場所つくり)
- 大事な決定は先延ばしにする
※(軽度)発達障害……知的な遅れがなく、さしたる言語的な遅れもない発達障害のこと
学習障害(LD)…全般的に知的に遅れはないが、「話す」、「聞く」、「読む」、「計算・推論」に
著しい障害がある。
社会性はあるのに、字がかけない・文章が書けない・読めない・計算問題ができないなど
| ADHD(注意欠陥多動性障碍)…… | 7歳以前に出現(中枢神経系の機能不全)2.5% 男女比4~9対1で圧倒的に男子に多い 「不注意」・「多動」・「衝動性」 |
自閉症スペクトラム…高機能広汎性発達障害(PDD)0.8%=アスペルガー障害
高機能=「知的な遅れがない」「3歳までの言葉の発達の遅れがない」
◎想像力や社会性は乏しさがある一方で、記憶力や正確性などは、
優れている。時に特異な才能を見せることがある。
*3つのタイプ(ウイングによる対人関係障碍のタイプ分類)
- 孤立型…自閉的孤立。話しかけられても返事をしない。人に興味・関心を示すことなく、
ほとんど顔に表情がない。グループ活動が苦手。パニックをおこしやすい。 - 受動型…受身なら人と関われる。自分から積極的に関わることはなく、従順で、言われたことに
従うので遊びへの参加が可能。過度に受動的。周囲の障碍に対する理解・配慮があれば
集団適応・就労が可能。過剰適応から心身症になり、不登校になることがある。 - 積極奇異型…人に興味があり積極的に関わろうとするが、相手の感情や表情を読み取ることが
苦手であるため、一方的な自己本位のかかわりになりやすい傾向がある。
周囲とのトラブルを起こしやすく、周囲もそれが生来の障碍に起因するものであるとの
理解が得られにくいため、不安定就労に陥りやすい。
軽度発達障碍を持つ人の二次障害
親からの過度の躾を受けている……強迫性の障害。親子関係のゆがみ。不登校・いじめ体験
↓(受動型 68% 積極奇異型 93%)
自尊感情が極度に低い・劣等感・心身症(緊張が高い)・対人恐怖症・攻撃感情・抑うつ状態
・フラッシュバック
これらの特徴のある子どもへの対応
・指示はわかりやすく ・絵や図を用いる ・複数の推測を要する指示を出さない
・うまくできたらほめる ・小さな成功体験を積み上げていく
↓
※ケアのユニバーサルデザイン化
様々な対応編
・基本姿勢- カウンセリング・マインド(傾聴・共感・受容)
- 例外探し……問題が生じているときでなく、問題が生じていないとき<例外>に目をむける
→解決のためのリソースを引き出す解決構築型のコミュニケーション - Do different……うまくいかないことは捨て去る勇気
「悩むこと」を通して、人は物事の本質を見極める力を養うことができる
=悩みは成長へのチャンス【成長モデル】
より自分らしく生きるためのメッセージが含まれている
=話せたことが、解決に向けての第一歩!
様々な事例対応
- 無気力な子どもへの対応…「ダブルバインド・コミュニケーション」からの解放
ダブルバインドのコミュニケーションとは矛盾するメッセージを
受けて身動きとれなくなるコミュニケーションのこと - 不安の高い子どもへの対応…親の不安が高いと子どもの不安も高くなる→まず親の不安を取り除く
- 落ち着きのない子どもへの対応…刺激はなるべく1つに絞る
- 不登校とひきこもりの対応の違い…不登校は登校刺激をせずに待ちの姿勢で、
しかし、引きこもりは積極的に関わるべし
「がんばって!」「なんでできないの!」などの助言や励ましは逆効果で、焦らずゆっくりと進めていってあげることが必要だそうです。普段、なにげなく使ってい る言葉でも受けとめる側としては大きく左右されてくるので気を付けて会話をしていかなければらならないと思いました。
当院にもいろいろな患者さんが増えてきました。保護者から説明を受けている場合にはそれなりの対応ができますが、本人もご家族も気づいていない場合もあると思 います。なかなか見分けるのは難しいとは思いますが、それぞれの患者さんにあった対応ができるように患者さんの様子をしっかり見て接していきたいと思いま した。
スタッフプログラムII
ラウンド・テーブル・ディスカッション
「患者さんの要望や正当なクレームは明るく解決!~スタッフだからこそできる“苦情から学ぶ医療”~」
ス ナッジ・ラボ株式会社の協力を得て行っている「矯正歯科満足度調査」や「何でも相談」であげられた患者さんの要望や不満やクレームの多くは、多くの診療室 に共通するであろう不満で、しかもそれは、ある意味正当で理解できる指摘でした。それらをどうやって解決するか、が今回のテーマです。診療室のスタッフ は、患者さんとドクターをつなぐ架け橋という位置付けです。だからこそ医療者側の立場と患者の立場との感じ方・見方の差異を理解し、問題解決・改善の道筋 を用意につかむことができるでしょう。明るく楽しく解決する道筋を考え、スタッフだからこそ理解できる“苦情から学ぶ医療”の実践に向けて、ロールプレー を行いそれぞれの立場に立って気持ちを考えました。
シナリオが2種類あり、それぞれのテーブルごとに役割分担をし、役になりきってロールプレーを行いました。その後振り返り、話し合いを行い、それを もとにもう一度ロールプレーを行いました。その後、振り返りを行い改善の見通しをし、全体共有で発表を行いました。それぞれの役になることで患者さんの気 持ちや院長の気持ち、スタッフの気持ちが少し感じられました。今後はこの体験を活かして、それぞれの表には出ていない気持ちもくめるようになりたいと思い ました。















